メタップスは「下げトレンドが得意」--新体制後初の独占インタビュー
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中長期の大きな方向性を舵取りする佐藤さんと、足元の事業戦略と業務執行を取り仕切る山崎さんのツートップ体制に移行したメタップス。国内ではメルカリ、グローバルでもGoogleやFacebookも同様の体制です。時代の変化が速く中長期の手を早めに打つ必要がある一方で、不確実性も増しておりJカーブの谷は深い。しっかりと既存事業で利益を上げ将来投資へと回す。ソフトバンクは携帯事業で、Amazonはクラウド事業で、Googleは広告で、キャッシュが生まれる仕組みを作り上げているからこそテクノロジーで先端を走れる。このサイクルを構築できる企業が強いと感じます。そしてこの両輪を一人のトップが見るには限界がある。
ここからメタップスは第2の成長期に入るのではと楽しみになるインタビューです。ICO自体はグローバルで見てダウントレンドなので難しそうですね(シンガポールや香港はICOを行う事は可能でもトークンモデルによっては停止のリスクがあります)業界全体の仮想通貨下落はインパクトが大きく英国のプロジェクトは2018年6月から11月で、2017年に誕生した200プロジェクトの60%が終了しています。単純にICO、ブロックチェーンと言うざっくりしたトレンドから、実際の利活用までをしっかりと描けないと2019年以降は厳しいですね。
追記
ICOのマーケットの理解のために具体的な数値で少し補足させてください。
>自分たちがICOしたことによって、ICOのコンサルティングという面で他には真似できない体制になっていると言えますね。
こういった人たちは世界中にたくさんいて、優先順位としては
1、投資を集められる
2、ローカルコミュニティを作れる
3、翻訳など単純業務ができる
といったトレンドが今年の仮想通貨下落水準に入るまでの流れです。1の投資が集められるというのは世界的にも非常に難しくなってきておりICO経験があるというのは世界中で見ると差別化要素としては少し弱い気がしています。
>株と連動したICOが主力になって、おそらくトークンと株が混ざっていくんじゃないかなと思いますね。
これはSTO(セキュリティトークンオファリング)の事をおっしゃっているのだと思いますが、既に世界全体で31のセキュリティトークンが発行され(Token調査)、アメリカが74%、欧州で16%、残りはその他の地域での取り組みになります。
詳細はこちらに書きました
https://comemo.nikkei.com/n/n755c003d0c08?magazine_key=m6f0af70662d3佐藤さんのバランス感覚は本当にすごいなと思います。勉強になる。
キャッシュ・カウを育てながら、不確実性も織り込んだ上で新規事業に投資をしていく。
B2B事業には安定性・再現性がある代わりに超スケールするのが難しいというのは僕も感じているところで、企業の構造としてはメタップスさんにならいたいところがたくさんあります。