【明言】この5年で「サブスク化」できない企業は、生き残れない

2019/1/5
「サブスクリプション」という言葉が定着してきた。
今や、NetflixやSpotifyなどのデジタルコンテンツだけでなく、ソフトウェアはもちろんこと、デバイスや自動車までが、月額課金のサービスとして提供される動きが、顕著になってきた。
「サブスクリプションは単なる課金形態の変更ではなく、ビジネスモデルの変革である」
こう話すのは、約10年前から「サブスクリプション・エコノミー」の到来を予見し、サブスクリプションモデルを導入を支援する企業Zuoraを創設したティエン・ツォ氏だ。
米国でベストセラーとなった『サブスクリプション』の著者でもあるツォ氏に、このビジネスモデルの未来について直撃した。
ティエン・ツォ (Tien Tzuo)
Zuora 創業者兼 CEO
セールスフォース・ドットコムの創業期に入社し、 CMOやCSOを歴任。 サブスクリプション・エコノミーの到来を予見し、2007年にZuoraを創業。2018年ニューヨーク証券取引所に上場。

あらゆる産業で革命が起きた

──10年前から「サブスクリプションエコノミー」の到来を予測されていましたね。
そうですね。地下室にタイムマシンがあって、それに乗って10年後の未来を見て、すべてが見えてたんですよ(笑)。
それは冗談としても、当時から、最初の兆しを感じ取っていました。
9年前、私はセールスフォース・ドットコムの社員でしたが、セールスフォースがしてきたことは、究極的には、旧来のソフトウェアをディスラプト(破壊)するために、サブスクリプションモデルを取り入れたということです。