[東京 27日 ロイター] - 東芝<6502.T>の株主である香港のアクティビスト・ファンドは、同社に対して自社株買いの増額や東芝テック<6588.T>の売却などを求める書簡を送った。他の株主とも認識を共有しているとし、来年の定時株主総会で株主提案する可能性があるとしている。同ファンドがロイターに明らかにした。

書簡を送ったのは、香港に拠点を置くアーガイル・ストリート・マネジメント(ASM)。ASMは、3項目を東芝に要請。1つ目は、東芝が実施している7000億円の自社株買いについて、1.1兆円まで増やすよう求めた。すでに他のアクティビストも、増額するよう東芝に求めている。

2つ目は、選択と集中の加速。東芝が11月に発表した中期経営計画で掲げた2023年までに営業利益率8%を達成する目標のためには、さらなるノンコア事業の切り離しが必要と強調。具体的には、東芝テックの売却を求めた。

3つ目にガバナンスの改善を要求し、国際的なビジネスに通じた人物を取締役に迎え入れるべきとの提案を行った。

書簡でASMは、他の大株主と認識を共有しているとした上で、来年の株主総会で今回の要求を株主提案する可能性もあると結んでいる。

東芝の株主には、米系のキング・ストリート・キャピタル・マネジメントやアジア系のオアシス、エフィッシモなど複数のアクティビストが名を連ねているが、一部は東芝が実施している自社株買いに応じて持ち分を減らしている。

(布施太郎 編集:田巻一彦)