新着Pick
42Picks
シェアする
Pick に失敗しました

人気 Picker
ここ1ヶ月紙面を賑わせてきた日産・ゴーン社長の逮捕、産業革新投資機構(JIC)を巡る諸問題、そしてソフトバンクの上場については、コーポレートガバナンスの観点から共通の問題を孕んでいる。その軸で纏めてみたものだ。

まず、「取締役は誰のために仕事をしているのか」。
理論的には取締役は株主の代理人である。JICの取締役は株主である国(国民)の利益のため、そして日産やソフトバンクの取締役は株主一般の利益のために最善を尽くす義務がある。どういう経緯があろうとも、株主に対する敬意を欠いていると道を誤る結果になりかねない。

次に、「トップの選解任や報酬はどう決められるべきか」。
取締役は株主の代理人であるとすれば、その取締役や社長・会長等のトップは、社内・組織内論理ではなく、飽く迄も株主利益の観点から選任され、その報酬も株主利益の観点から客観的になされるべきだ。その点、JICの場合は国民が株主(及び投資家・債権者)であるにもかかわらず、取締役やトップがどういう基準で選任されたのか不明確であり(特に社長には投資ファンドのトラックレコードがない)、その報酬決定過程も国民不在の中水面下で進められたから後で問題化したものだ。日産やSBの場合も、後で触れる親子上場の中で取締役やトップが決められていたし、日産の場合は指名委員会も報酬委員会も不在の中、トップが自分の報酬を決めるという歪みがあった。

最後に、「親子上場」だ。日産はルノーとの実質的親子上場、SBは典型的な親子上場である。親子上場は大株主の利益のために、少数(一般)株主の利益が犠牲にされる恐れがあり、コーポレートガバナンス・コードでも否定されているものだ。この歪みを是正しない限り、子会社の取締役は株主一般の利益、すなわち自社の企業価値最大化に向けて正しい施策は取りにくい状態が続く。東証がSBの親子上場を認めた判断に疑問符がつくことは予てから指摘してきたが、やはり先週の上場は非常に残念な結果となった。

こうして見ると、やはり問題になる事柄にはそれなりの理由があり、その根底には同じ問題が隠されているものだと感じてならない。

そして、仮にそういう問題があった場合でも、トップに「李下に冠を正さず」という姿勢や、自らを捨てて公に奉仕する謙虚な姿勢があれば何とかなる場合もあるのに、と残念にも思うのである。
(誤字修正しました)
日産自動車株式会社(にっさんじどうしゃ、英語: Nissan Motor Co., Ltd.)は、神奈川県横浜市に本社を置く日本の大手自動車メーカー。通称とブランド名は日産(Nissan)。北アメリカやヨーロッパなどの50か国では高級車ブランドのインフィニティ(Infiniti)、また新興国向けには低価格ブランドのダットサン(Datsun)を展開する。 ウィキペディア
時価総額
3.23 兆円

業績

ソフトバンクグループ株式会社(英文社名: SoftBank Group Corp.)は、日本の携帯電話等の電気通信事業者やインターネット関連企業等を傘下に置く持株会社。日経平均株価及びTOPIX Core30の構成銘柄の一つ。 ウィキペディア
時価総額
10.6 兆円

業績