【ランキング】2018年買収額。6位JT、3位日立、1位武田

2018/12/26
2018年も多くの日本企業が積極的な企業買収を行った。
M&A仲介大手・ストライクの調査によると、2018年のM&A数は、12月20日時点で758件に達し、過去5年間で最も多い年となった。縮小均衡になっている日本市場から、外国市場を開拓するための買収も目立った。
今回、日本企業または日本企業グループ傘下の外国企業による買収案件を、金額別にランキング形式でまとめた。
そのトップ50を紹介していこう。

日立が滑り込みで3位

ダントツで1位となったのは、国内製薬最大手の武田薬品工業だ。
武田薬品は2018年5月、アイルランドの製薬大手シャイアーを約460億ポンド(6.6兆円)規模で買収することを決め、世界トップ10の製薬企業になる布石を打った。
この巨額買収については、武田薬品の創業家一族が反対しているものの、同社は、2019年1月7日にシャイアーの買収手続きに関する記者会見を再度開き、翌1月8日に買収を完了する見込みだ。
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2位に入ったのは、半導体大手のルネサスエレクトロニクス。INCJ(旧・産業革新機構)の支援を受けて再建中だが、積極的な買収を続けている。
2017年には、アナログ半導体メーカー・米インターシルを約32億ドル(約3219億円)で買収。これに続き、2018年は、9月に半導体メーカーの米インテグレーテッド・デバイス・テクノロジー(IDT)を約67億ドル(約7330億円)で買収した。
3位には、12月17日に発表したばかりの日立製作所が〝滑り込み〟で入った。スイスABBの送配電事業の買収を決め、その金額は約7140億円に上る。
日立は、ABBから分社される送配電事業会社の株式の80%を取得し、連結子会社化する。
2020年前半に発足させる新会社を、設立から4年目以降に完全子会社化する予定だ。

大陽日酸とJTが2件ランクイン