大手参入で構図が一変、2019年は認知症保険市場が加熱する
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注目のコメント
認知症への不安につけこんで商機と考えているようですね。
早期発見とか予防とか書いてるけど有効性も不明。
あたかもこれで認知症にはなりにくいし、なっても大丈夫と思わせるような商品説明が書かれているけれど、はたして。。。
追記
なお、認知症の薬は全てフランスでは保険適応外です。有効性が不十分という評価です。
認知症の治療薬は進行を遅らせるということになっていて、統計学的優位差を出していますが、記憶などの多項目を100点満点で評価したところ数点の差があったのみです。医者や家族が実感するほどの差ではないかもしれません。
否定はしませんが、目に見える効果があるかは微妙かもしれません。
そして認知症は症状はマチマチで明らかに認知症なのだけれど5年とか10年とか独居でなんだかうまく暮らしている、みたいな人もいます。認知症=人に迷惑をかける・話が通じない、なんて単純なものではありません。認知症と診断されたからといって即、手術したり治療をして出費がかさむという訳ではない。認知症保険の給付金とはいったい何を手当てするお金なのかわかりにくい。
認知症保険は販売しやすいという安易な発想から制度設計されており、まだまだブラッシュアップする必要がある。貯金がある人はそれに比べてどうなんだという議論がありますし、逆に貯金が少ない世帯は将来受け取れるかどうかわからない保険金の額に比べれば、心理的な保険料負担のほうが相当重い。
認知症保険がそんな「市場のジレンマ」に陥ってしまうと、保障範囲を限定してでも保険料を抑える方向に向いてしまいますが、保険の商品開発からすると、これは本末転倒の状態。従って保険給付以外の部分である「付帯サービス」に頼って差別化をはかることになります。
そもそも認知症をはじめとする介護分野の保険は、保障メニューの開発でまだまだ工夫の余地があると思います。端的に言うと、認知症で困るのは本人というよりも家族、しかも同居で家にいる家族ではなく、別居していたり仕事で家を空けなければならない家族の負担です。介護によって離職を余儀なくされる「介護離職」の問題もあり、所得補償の観点からも商品開発が必要だと思います。