【松本大×小島由香】パーソナル化するVRで、お金はもっとウェットに流通する
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小島さんがクラウドファンディングで多額の資金を集めた点について「FOVE0というプロダクト自体にというよりは、(中略)お祭り感に乗りたいっていう気持ちで、いわばフェスの参加権を買うような感覚でお金を出してくださったんじゃないかなって。」が、銀行業の壁を端的に表していると思います。
クレジット提供者の宿命というか、夢ではなく現実にお金を投ずる気質が強いんですね。ですから、銀行はダメモトで夢に資金を投ずるのが苦手で、そこがエクイティ中心の投資銀行等との土壌的差異になっています。
しかし、安全性の高い借り手の資金ニーズが希薄になっている中で、ある程度「取りっぱぐれ」を覚悟した投融資に取り組まないと、銀行としてもなかなか付加価値を実現することが難しくなっています。
対談の文脈から多少外れますが、ふと銀行問題を考えてしまいました。マネックスグループCEO・松本大さんと視線追跡型ヘッドセットでVR体験を変えようとするFOVE・小島由香さんとの対談です。
ロボコップとアイアンマンくらいの世代差があるお二人ですが、それぞれ事業を立ち上げるにあたって資金を調達したり、クラウドファンディングを含めた出資を行なってきた経験から、お金に対してエモーショナルなところがある。話が進むにつれて、そういうウェットな部分が膨らんでいくようで面白かったです。
個人的にイノベーティブだと思ったのは、仮想通貨みたいなものは、必ずしも円やドルなどのリアルマネーと換金できなくてもいいんじゃないか、というふうに話が流れていったこと。
お金が自分の価値観やアイデンティティと紐づくとすれば、流通するコミュニティのサイズは肝になりそう。今の通貨の代替ではなく、新しい価値を持つ「お金」を想像するのはワクワクします。記事とは関係ないですが、松本大さんはいつもやんちゃな感じで愉快で面倒見良くてすごく好きです。こういう経営者になりたいなーって思うんですが、先日渋谷の松屋で牛丼食べてたら、ようっ緒方くん!て声かけられて見たら松本さんが一人で松屋来ててマジでびっくりしました。