JPモルガン株、投資判断引き下げ-米銀の成長見通しに疑問広がる
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注目のコメント
複数の証券会社で銀行セクターの投資判断引下げ。
理由は、①貿易摩擦や連邦準備当局のバランスシート正常化、②イールドカーブの平坦化、③世界経済の成長減速見通し、④高利回りおよびレバレッジドローンの低調というもの。
所詮、万国共通のマクロコールのセクターなんで、リスクオンの局面になればあっという間に引き上げモードになるでしょう。【銀行セクターの成長見通し】
銀行セクターの成長見通しに疑問が広がっている
とは言っても、この記事で取り上げられているアナリストや
投資家のコメントはたかだか1年の短期見通しに過ぎない。
つまり、産業構造や経済の仕組みは変わらないという前提の
下でのスタティック(静的)な議論からの見通しに過ぎない、ということだ。
もう一歩引きのマクロポジションから見ると、現在加速度的に進行する社会や経済のデジタル化の中で、既存の銀行の役割が縮小しつつあるということが、銀行株の長期でみた、より大きなリスク、になっている。
すなわち産業としての成長の見通しが立たないということだ。
これは長期の資金を運用する年金や生命保険会社などの機関投資家の視点から見るとかなり悩ましいことと言って良い。
金融はなくならない。しかし経済が必要とする金融仲介や決済機能を担うプレイヤーの顔ぶれは変わる。
米国政府がJPモルガンを見限ってアマゾン(銀行)の後ろ盾になる時代は近いという気もする。
銀行株セクターに投資すべく用意された資金は、次第にアマゾンやアップルに流れ込み始めるかもしれない。