【独占】渡辺直美が語る、中国アリババ、動画ブーム、そして世界

2019/1/2
「世界に行く」より「日本に呼ぶ」──。
2017年のNewsPicks独占インタビューでそんな夢を語ったインスタ女王・渡辺直美。2018年は、まさに狙い通りに「お笑い芸人」の枠を超え、世界的な飛躍を遂げた。
米TIME誌の「ネット上で最も影響力のある25人」として、トランプ大統領や韓国のBTS(防弾少年団)らと並び、唯一の日本人として選出。
さらに中国の「紅白歌合戦」とも言われる、アリババグループ主催の音楽番組に初の日本人として出演。テレビ3.5億人、ネット1億人の視聴者に対してパフォーマンスを披露したばかりだ。
2018年11月、アリババのジャック・マーが主催する“中国の紅白”に初の日本人として出演したインスタ女王・渡辺直美(写真:Imaginechina/アフロ)
そんな彼女が約1年ぶりに約80分にわたりNewsPicksだけに語ったのは、2018年に始まったインスタの長尺動画「IGTV」や、中国発のショート動画アプリ「TikTok」の流行など、最新のSNSや動画トレンドに限らない。
世界と日本の「ムード」の移り変わりまでを、鋭い感性で分析していく。そして、普段あまり語ることのない、彼女の「今後10年」にも迫る。
果たしてポスト平成時代、稀代の「芸人」はどこに向かうのか。

中国版「紅白歌合戦」の舞台裏

──2018年は、海外での知名度が一段と飛躍しましたね。
渡辺 ありがたいことに、そう実感が持てた1年でした。
──夏には米TIME誌の「ネット上で最も影響力のある25人」に選出されて、あのトランプ大統領とも並んでましたし。
なんでそこに私なの?って感じですよね(笑)。
渡辺直美(わたなべ・なおみ)/お笑い芸人
1987年(昭和62年)台湾生まれの31歳。茨城県出身。吉本総合芸能学院(NSC)東京校12期生。2007年デビュー、ビヨンセのモノマネで一躍ブレイク。2011年に開始したインスタグラムのフォロワー数は851万人(2018年12月時点)で国内断トツトップの「インスタ女王」。インスタで最も輝いた人に贈られる「#MVI(Most Valuable Instagrammer in Japan)2018」に選出され、3年連続受賞の殿堂入りを果たす。
──そして11月、「中国の紅白歌合戦」と言われる、アリババ主催の音楽番組『天猫双11狂歓夜』に、初の日本人として出演しましたね。
実は今回、初めて海外から「ビヨンセをやってくれ」って依頼されて。ビヨンセのネタは、日本では東京ガールズコレクション(TGC)などでは、ずっとやっていたものなんですけど。
──「ビヨンセで」というオファーだったんですか?
そうそう。なんか、うわさですよ? うわさですけど、ジャック・マーの側近の人が、私のビヨンセの動画を見せたらしいんですよ。
あのジャック・マーに。