【落合陽一×石川善樹】幸福をアップデートせよ
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注目のコメント
この回はよかった。落合さんと石川さんの相性がいい。
僕にとっては、この回は幸福をアップデートする回というより、幸福、という切り口でscienceを横断的に語る回でした。
普段、化学のことだけを考えていると、化学という学問の持つ癖をそんなに意識することがない。石川さんがいうように、自然科学は分解して理解するのが得意だけど、社会科学の人たちが近似で考えているとか、人文科学の人たちが体験をもとに考えるとか、意識したことがないから、「あの人たちはそう考えていたのか!」という新鮮な驚きがあった。こんな、学問を俯瞰して議論してくれる人なんてなかなかいない。
幸福をアップデートする話なのだから、僕は幸福は目的変数に決まっているやないか。と考えていたのだけど、社会科学的には説明変数に持ってくることもあって、そうすると、程よい幸福がいい場合もある、とか。
だから、僕にとってのハイライトは、最後に石川さんが提示した幸福の三要素が1つも落合さんに当てはまらなかったときに、「これが社会科学の弱点なんです!」と石川さんが言い放ったところ。
科学が全てを明らかにするなんてことはあり得ないと思うので、必ず、「ここから先は分からない」という領域がでてくる。そのときに、学問領域の癖として、苦手なこと、を認識しておけるのはいいな、と感じた。コントローラブル(制御可能)なことが幸福の一つの要素なのかなあと思いました。
・”貰うこと”は制御できないけど”与えること”は制御可能
・”ひとしごと”も自分一人や少人数でやるから制御可能
ありふれた話ですが、制御できないこと(他人、予測不能な不幸など)よりも制御可能なこと(自分の考え方、努力でなんとかなるものなど)に集中しつつ、その割合を増やしていくことが大事かと思いました。
娘ができて、娘に愛情を与える、物品を与える、経験を与える 機会ができ、私の幸福度はとても上がりました。次はどんなことしてあげようかとワクワクします。
(誰だこのいいパパ。娘が反抗期になったら一緒に音読したい)ここまで、アカデミックに徹したアプローチで「幸福」について深く考えることって無いと思います。幸せについて考えるのに年末ってちょうど良いですよね。ぜひ本編をご覧ください。今回もまたこれまでとは違った上質さのディスカッションです!