【田所雅之】新規事業で90%失敗しないサイエンス思考とは
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注目のコメント
取材いただきありがとうございました。2018年ずっと議論して考えてきたことが纏まった感じの記事になっています。
Producrt-Market-Fitという言葉にはずっと違和感を持っていて、
ともすれば、Product-Current Market-Fitという解釈になってしまいます。
新規事業やスタートアップが捉えるべき本質は、
Product-Future Market-Fitであり、
そのための思考法や仮説構築が必須であると考えています。
来年以降も、色々とメッセージ/コンセプトを発信して行きます
のでよろしくお願いします。私は新規事業の責任者には、それがまだKPIなどが分からない新しい市場であっても、PLを書いてもらうようにしていました。PLは単にエクセルの作業ではなく、その時点で想定しうる様々な仮説を数字に落とし込みながら事業と向き合う大切な時間だと思うからです。
重要なのは意思決定者が新規事業の立ち上げ方を理解して、PLを予測不能な中で仮説を織り込み書き上げたものだという前提で、どう判断してあげるかだと思います。
とはいうものの、新規事業のマネジメントのやり方は、組織や、起業家の個性によって様々だと思うので、都度最適解を探し続ける姿勢が重要だと思います。
"特に意思決定者が、起案者に対してP/Lを書かせようとしますが、それでは芽をつぶすことになってしまいます。まだ存在しない市場をこれから創造しようという段階ではP/Lは書けません。"起業のエッセンスが詰まった良記事。
「ベンチャー」と「スモールビジネス」の違いに関する箇所は重要です。ベンチャーは最初は取るに足らない小さな市場を相手にし、そこで十分にプロダクトを磨きユーザーを醸成した後大きな市場へと参入、やがて非線形で指数関数的な成長を遂げていきます。インターネットがもたらす「ネットワーク効果」によって短期間で急成長するベンチャーは、今までと全く違う生き物であると認識しないと本質を見誤る。大企業がベンチャーを侮って油断し、気付くと手が付けられなくなるのはこのためです。