グーグルや百度に学ぶ、大企業をAI企業に変貌させる5つのポイント
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AI技術ではアメリカ、中国が先行すると言われていますが、AIを使ったビジネスは研究開発だけで決まるわけではないでしょう。AIを自社のビジネスに落とし込み、競合他社がまねしても追いつけないような参入障壁をいかに作り上げるか、そこに成否がかかっていると思われます。
そのためには記事に書いてあるように、AI導入に向けた戦略や手法、責任者の任命、チーム編成などが必要になるはず。社内外とのコミュニケーションも欠かせない要素となります。
AIもこれほどのブームになると、「うちもAIを使って事業を何とかしろ」という無茶ぶり経営者がけっこう出てきているのではないでしょうか。しかも、多くの企業はAIを開発するというより圧倒的にビジネスや現場で使う立場。場合によってはオープンソースのAIソフトでもいいわけです。大事なのはグーグルや百度をめざすのではなく、それらの成功事例に学ぶこと。組織として「AIを使いこなすための術(すべ)」をいち早く身に付けておけば、技術の進化への対応力も高まるのではと思います。AIに限らず、ITプロジェクトや新規事業に必要な5つのポイント。
①パイロットプロジェクトを推し進めよ
②社内チームを作れ
③XX戦略を立てよ
④XXの導入を通して参入壁を高くせよ
⑤XX導入に際して社内、社外とコミュニケーションせよ
ただ、グーグルや百度はAI企業の下地があったわけで、普通の大企業がAI企業に変貌するには、他の要素も必要。
マイクロソフトの衰退からAI企業への変貌は参考になるかも。
そうすると、6つ目のポイントは
⑥エンジニアの価値が分かる人材をCEOに迎えよ
※現CEOのサティア・ナデラ氏は、電気工学・情報科学・MBAの経歴本業で携わっており、思うことをコメントします。
【よくあるミス】
①SIer依存
②ツール依存
③業務構想がない
①については、そもそも単なるシステム開発としか思っていない場合が多いです。
AIはデータ解析システムですので、半分正解ですが、半分は間違い。データ解析の部分を見落としていて、解析できない粒度や範囲のデータしかないのに「AIで従業員の生産性向上したい」という企業は多いですね。
(そもそもデータドリブン経営とは?から経営者の方々には立ち返って欲しいです)
②についてはツールがあれば全て解決する、と勘違いしている場合。
ツールベンダーのマーケティングが上手いので、しょうがないところもありますが、そもそもツールに投入するためのデータ無いやん!って言う、ケースが散見されてます。
ツールを買う心意気は素晴らしいと思うのですが、まずは社内データ(オススメはBIツールで用いている整理されたデータ)で始めてみることをオススメします。
③について、記事上ではプロジェクトやってみよう!的な話がありますが、はっきり言って それ以前の会社が多いです。
事業会社におけるAIが広まるステップですが
1勉強したい人が個々で勉強し始める
2会社として取り組むべくAI推進室ができる
3AI推進室の人材スペックを向上させる
4社内業務で実験的にプロジェクトやってみる
5AI推進室以外の部署のAI教育を行い、業務アイディアを出させる
6会社全体でプロジェクトやってみる
というステップになります。
※6まで行ってるケースは一流企業といえど なかなか無く、日本中探しても一桁しかまだない、というのが感覚値です。
今、ほとんどの会社がステップ2か3で止まっていて、業務構想ができてません。
AIもRPA等と同じく経営課題を解決するための手段ですので、AIって何ができるんだろう?、自社業務だと何ができるんだろう?、から検討すると良いと思います。