[ロンドン 16日 ロイター] - メイ英首相は17日、欧州連合(EU)離脱の是非を問う2度目の国民投票について、実施すれば国民との誓約を破り、政治に取り返しのつかないダメージを与えると訴え、議会で反対を表明する。

EU離脱案の議会承認が見通せない中、打開策として2度目の国民投票を実施すべきだとの声が高まっている。

一方、メイ氏や閣僚らは、2度目の国民投票を行えば、EU離脱決定を巡る分断がさらに進み、2016年の国民投票で離脱を支持した有権者への裏切りになると主張し、再国民投票に反対している。

議会証言の予定原稿によると、メイ氏は「再国民投票で英国民との誓約を破るようなことはしないようにしよう」と述べ、「再投票は、われわれの政治の完全性に取り返しのつかない損害を与え、民主主義を信頼する何百万もの人々に、民主主義は約束を果たさないということを伝える。再投票により前進することはない」と訴える。