【川谷絵音】日本はもう変わらない。だから、やりたいことをやる

2018/12/15

みんなインプットを諦めてるだけ

作る場所があれば、どこでも作る──。
ゲスの極み乙女。、indigo la End、ジェニーハイなどでのバンド活動に加え、他のミュージシャンらへの楽曲提供、さらにはレーベル設立と、2018年も膨大な量の音楽活動を展開した音楽家の川谷絵音氏。
その創作への源泉は何なのか。そして、今、世界的に大きな変化を迎えている音楽の世界をどう捉えているのか。
「俺、本当に何も考えてないんですよ」。そう言いながらも、理想論でも悲観論でもなくただただ研ぎすまれた視線で、音楽、そして社会を切り取る川谷氏本人に、NewsPicks編集部が直撃した。
──2018年もすさまじい量の作品を発表されてきました。直近では、稲垣吾郎さんへの楽曲提供も発表されましたね。
僕、昔から3曲ほど楽曲を提供したりしていて、その流れで番組にも呼んでくれたりもしていまして。今回ワーナーミュージック・ジャパンに(稲垣、香取慎吾、草なぎ剛が所属する)「新しい地図」が入ったという経緯もあって楽曲提供につながったんです。
今度のドラマの主演が稲垣さんで、かつ14年ぶりにソロで出すのも面白いってなったんですよね。いつもは毎回結構一発で曲書くんですけど、この曲だけは30回ぐらい直して、今までで一番直したかもしれませんね。
──膨大な楽曲を作る原動力はどこにあるのでしょうか。
やっぱり「作りませんか」と言われたら、出しますし、作る場があれば作ります。
──その中で、創作意欲が枯渇することはない?
だって、普通に考えて世界にいっぱい音楽あるのに、枯渇するはずがない。(枯渇するとしたら)それは、みんながインプット諦めてるだけなんで。