【初独占】「日本人だけが知らない」全米を制覇した日本人たち

2018/12/10
アジア初のチャート制覇
「世界は、俺らを待っていたんだと思うよ」。その男は力強く言った。
ショーン・ミヤシロ、37歳。今、世界の音楽・エンタメ業界が最も注目する起業家かつクリエイターの一人である。
彼が2015年に興した88risingは、今年、アメリカの音楽業界に一大旋風を巻き起こした。ミレニアル世代の心をがっちり捉え、それまで誰も見向きをしなかったアジア発のラップ/R&Bのアーティストの楽曲で全米チャートを制覇したのだ。
しかも、これまでの音楽資本ではありえない、ネット世代ならではの手法でだ。
その到達点は2018年11月に訪れた。所属アーティストのJoji(ジョージ)によるアルバム「Ballads1」が米ビルボードHip Hop/R&B部門での1位を獲得したのだ。Jojiは関西生まれのオーストラリア系日本人であり、このチャート制覇はアジア人としては初の快挙となった。
これは「日本人だけが知らない、日本人による偉業」とさえいえるかもしれない。
NewsPicks編集部は、日本メディアとしては初めて88risingの総帥、ミヤシロへの取材を敢行した。いかに金もコネも持たなかった叩き上げのスタートアップが、全米をアジアのムーブメントで染めつつあるのか、その野望を聞いた。
アジアカルチャーの勃興を予見
「俺が若かったころ、俺の周りでは、アジアのクールな音楽はないも同然だった」