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あらゆる細胞の全ての遺伝子配列が簡単に解析できる時代になりました。がん細胞と正常な細胞の遺伝子配列を比較し、違いを見ることで、がんの原因遺伝子も容易に抽出できます。学会に参加していても、このがんでは何%でこの遺伝子異常を認めた、といったデータが無数に報告されています。

現在はがん免疫療法全盛期といっていいほど、がんに対する免疫ばかりが注目を集めますが、遺伝子異常に注目した診断、治療も加速度的に進んでおり、特定の遺伝子をターゲットにした分子標的薬と呼ばれる薬剤も上記の報告に合わせて無数に開発されています。

遺伝子検査による早期発見、遺伝子治療、分子標的薬、がん免疫療法。様々な治療の組み合わせによる個別化医療で、いつかがんは制御できるようになるだろうと思います。

しかし、それと隣り合わせにあるのは、加速度的に開発が進むこの世界で置き去りにされてしまっている、お金の問題です。全ての方に平等な医療を、そんな理想に下支えされる国民皆保険ですが、製薬会社に着火され半ば暴走とも言える開発競争の結果、必然的に生じるのは医療経済の破綻と医療格差だと思います。全ての治療を皆に平等に提供することが、経済的に不可能になる時代はもうすぐそこまで来ていると言わざるを得ません。そんな時代に、国は、世論は、準備ができているでしょうか?そんなことを同時に考えてしまいます。
博士の開発されたオプジーボは年間費用が3500万円から800万円代に下げられましたが、そもそも年間300万円を超える高額な薬剤の高齢者への使用を国民皆保険でカバーするのは無理な話です。

おかげで科学技術開発費は致命的なレベルまで削られ、少子対策費は効果の出ないレベルしか供出されず、インフラ更新費は目を覆うレベル(NP諸コメによれば)。現役世代が大惨事に巻き込まれるまで国は腰を上げないのかと。
こういう方々の献身的な試みが積み上がって、一つ一つの難病が克服されていくのですね。感動します。癌と言えば、調べれば調べるほど不思議な現象です。細胞の日常的なコピペミスから生じるものですが、それが奇妙な増殖力を得て、人体を死に至らしめる病です。いわゆる不良品の生成を制御しきれなくなった結果の病なのですが、「奇妙な」力を得ている点に神秘を感じます。

もしかすると生命は、個体としてわざと死に至るような設計がなされているのではないでしょうか。そう考えれば、その制御から解き放たれた癌細胞が無限の増殖力を発揮するのも納得いきます。
「2020年代か30年代か分からないが、いつかがんを制御できるようになるだろう」
今でも早期発見ができる検査がかなり広がり、お薬で治療できるガンも出てきました。今後研究が更に進むことを強く願います。