[東京 7日 ロイター] - パイオニア<6773.T>は7日、香港の投資ファンド、ベアリング・プライベート・エクイティ・アジアを引き受け先とする770億円の第三者割当増資を決議したと発表した。合わせて、ベアリングは株主からパイオニア株を約250億円で買い取り、完全子会社化する。パイオニアは上場廃止となり、ファンド傘下で再生を目指す。

770億円の第三者割当増資は、520億円の新たな金銭出資と、すでに同ファンドが出している250億円の融資を株式化(DES)する方法で実施する。そのうえで、株主が保有するパイオニア株式を250億円で買い取り、ファンドの完全子会社とする。

増資により財務基盤の建て直しを図ると共に、ファンドの傘下に入ることで事業ポートフォリオの見直しなど事業の再構築を図る。

増資には株主総会の承認が必要となるため、来年1月25日に臨時株主総会を開く。最短では3月1日に増資を実施する。上場廃止日は3月27日の予定。

第三者割当増資による払い込み金額は1株50円となり、7日終値の88円を大幅に下回っている。株主からの買い取りも1株66.1円と株価を下回る水準となっている。

*内容を追加しました。