[北京 6日 ロイター] - 中国商務省の高峰報道官は6日、先週アルゼンチンで行われた習近平国家主席とトランプ米大統領の会談は成功だったとし、米国が関税引き上げの猶予期間としている90日以内に貿易問題で合意することに自信を示した。

高報道官は定例会見で「(米国と)90日以内に合意に達することを大いに確信している」と述べ、アルゼンチンでの首脳会談以降、両国が「円滑に」連絡を取り合い協力していると付け加えた。

90日間の交渉について中国の最終的な目標は、米の中国製品への追加関税の撤廃と述べた。

高報道官は、農業・エネルギー・自動車の分野で米中が合意した内容を実行に移すと初めて確認した。ただし、具体的な措置には言及しなかった。

「われわれは、農産品、エネルギー、自動車で双方が合意した内容を直ちに実行する」とし「そして、向こう90日間、われわれは明確なタイムテーブルと行程表にしたがって、知的財産権保護、技術協力、市場アクセス、貿易収支などについて交渉する」と述べた。

高報道官は「中国と米国は非常に重要なコンセンサスに至り、双方の利益が重なり合っている」と述べた。

王毅国務委員兼外相も6日、習近平国家主席とトランプ米大統領との会談は「友好的かつ率直」で、両国間の貿易摩擦の激化回避につながるとの見解を示していた。