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「コンクリートの寿命は基本的に50~60年といわれている。しかし、自己修復材料に置き換えれば、寿命をさらに延ばせる可能性が高まる。」

高まりません。
この50~60年というコンクリートの寿命は、中性化や塩害による内部鉄筋の腐食を想定しております。
これは二酸化炭素や塩分が表面から徐々に浸透していく現象で、時間とコンクリート厚さの関数で決まります。
コンクリートに自己修復性を持たせたところで、中に入った物にフタをしているだけで、寿命は大して伸びません。
自己修復が求められるダメージを受けていなくても、構造物は必ず経年劣化します。
想定しているダメージと時間スケールが、他の工業製品と構造物ではあまりにも異なります。
自己修復コンクリートの活躍が現実的に期待されるのは、例えばひび割れからの漏水が懸念される水理構造物などでしょうか。

自己修復コンクリートを否定する気は一切ありませんが、「バクテリアで治る」とか耳障りのいいフレーズがないと注目されないことが問題です。
何より、この手の技術開発に大して「これでメンテナンスコストが削減できるのでは」といった、維持管理をラクに考えようという声しか挙がらないのには涙が出ます。
自己修復材料という技術は、選択肢のひとつとしてはアリですが、社会インフラの老朽化はもっと国民が認知するべき問題です。
(個人的には、技術開発だけでどうこうなる問題ではないと考えています。)

とはいえ、こういった技術開発はやっぱり面白くて好きだし、建設分野が他の工業分野とクロスできる可能性があるのでとても歓迎しております。
記事中の自己修復材料の普及シナリオにも賛同です。
身の回りから自己修復製品が増えたら嬉しいですね。
てか!中尾先生!前言ってたインタビュー記事かな?

自己修復材料もその見方を変えれば、壊れてから直すだけじゃなくて、不完全な材料を使いながら強くなってくっていう概念・機能もありますから、初期設定や機能の使い方、例えば内部からの自律的な修復なのか、外部からの強制的な修復なのか、などと、色々バライエティがありますよね。

素材と用途でその機能のメリットと使われ方は大きく変わると思いますが、安田さんのおっしゃるように、インフラ構造物に対する超長寿命化に関する議論は、私も少しふわふわしてるように感じています。現状だと、やはり特殊な環境のみでの利用が現実的なのかなという気もしています。それと個人的には経年劣化には自己修復は有効でなく、それ以外の損傷や初期欠陥のみに有効な気がしています。

まだ自己修復は、概念構築の研究レベルですので、その辺りは甘く見ていただいて。。(おそらく)一番始めに、バクテリアの自己修復コンクリートを提唱(2000年あたりのNatureかな)してる米国アイオワ大のホワイトさんも最近でも色んな課題を提議してますし。(追記: 間違えました。ホワイトさんはカプセル型の自己修復なので、バクテリアの自己修復は別ですね。)

パッてうまく当てはまる材料の組み合わせがこの先、生まれればもう少し信頼性の増すものになるのかなという淡い期待もしております。自分はおそらく今後自己修復材料には関わることはないとは思いますが。

(流し書きの雑文ですみません。)
安田さんの切れ味pick