なぜLINEは銀行へ参入したのか

2018/12/4
NewsPicksは、J-WAVE「STEP ONE」(毎週月~木 9:00~13:00)と連携した企画「AMERICAN EXPRESS PICK ONE」(毎週月~木 11:10~11:20)をスタートしました。 今週は「ベンチャー起業家WEEK」として、起業家が選ぶ経営者が読むべきニュースをお届けします。
4日は、XTech 代表の西條 晋一(さいじょう・しんいち)さんが出演。
金融業界に風穴空くか、LINEが起こす地殻変動」(ニュースイッチ)を切り口に、電子決済と金融サービスの未来についてお話いただきました。
金融にアプリの手軽さを
サッシャ LINEがみずほグループと共同で銀行業への参入を発表した、というニュースについての記事です。
そもそもLINEはLINE Payといった電子決済サービスを提供しているのですが、これからはみずほ銀行と提携して銀行を始める、ということでしょうか?
西條 「決済」と「送金」はすでにLINE Payで実現しているのですが、これからはローンや資産運用といった総合的な金融サービスも展開していく、という発表でした。
スマホアプリによる金融サービスは、アリババが提供するAlipayを始め、すでに中国では広まっています。それをお手本にして、いよいよLINEもその分野に進出していくわけです。
三原 野村HDと提携して証券サービスを始めたり、損保ジャパンとともに保険に参入したり、影響範囲がかなり広がりそうですね。
西條 LINEは月間アクティブユーザーが7800万人以上おり、日々たくさんのユーザーに愛用されているという強みがあります。提携先として、その顧客接点の多さが魅力なのでしょう。
サッシャ みずほグループはすでに銀行をやっているのに、なぜLINEと組んだのでしょうか。みずほグループ独自のWEBサイトやアプリもあるのでは?
西條 銀行のサイトやアプリは存在します。ですが、それらは少し昔に作られたシステムなので、使い勝手で言うと日常的に触れているチャットアプリには一歩及ばないところがあるんですよね。
特に、若いユーザーの方々にリーチするには「LINEのようにワンクリックで使える便利なサービス」であることが重要だった、ということだと思います。
スマホで簡単に投資運用
三原 投資運用というと、若いユーザーには少しハードルが高い可能性はありませんか?
西條 確かに「投資」は若年層ユーザーにとってなじみが薄い分野かもしれません。ですが、「他の投資運用サービスと比べて金利が有利だ」という点が敷居を下げてくれるのでは、と思います。
例えば、Alipayが中国で提供している運用サービスの場合、大体4%ぐらいの高い金利がつくんですね。LINEの金融サービスでも、そういったメリットがあると「運用してみよう」という気持ちを促せるのではないでしょうか。
サッシャ AlipayやWeChat Payといった競合サービスがありますが、今回のLINEとみずほの提携はうまくいきそうだと思いますか?
西條 個人的には、「とても成功するのでは」と思っています。確かに、国内でも楽天ペイやPayPay、メルペイといった競合サービスが多く存在しますが、やはり、なんといってもLINEはメッセンジャーアプリとして月間7800万人以上の顧客基盤を持っています。
中国のケースでも、Alipayに遅れて参入したテンセントのWeChat Payが急激にユーザー数で追い上げて、今や肩を並べています。「すでにスマホアプリで大量のユーザーを抱えている」というアドバンテージはとても強いのではないでしょうか。
サッシャ 確かに、WeChat Payは中国で最大のメッセンジャーアプリ、いわば「中国のLINE」みたいなものですからね。その事例から考えると、LINEも一気に伸びそうですね。
また、電子決済というと、日本は世界と比べて電子マネーの普及が遅れているような印象がありますが、LINEの変化によってこちらも進むと思いますか?
西條 そうですね。若い人には電子マネーが割と普及していると思いますが、QRコード決済も含めて、これからさらに大きく広がりを見せていくと思います。
サッシャ 2019年は「電子マネー決済元年」になるかもしれませんね。
今回のニュースをはじめとした西條さんのコメントは、ぜひ以下からチェックしてみてください。
12月5日は、カレンシーポート 創業者・CEOの杉井 靖典さんが出演予定です。こちらもお楽しみください。

【番組概要】
放送局: J-WAVE 81.3FM
番組タイトル: AMERICAN EXPRESS  PICK ONE
ナビゲーター: サッシャ、寺岡歩美(sugar me)
放送日時: 毎週月~木曜日11:00~11:20(ワイドプログラム『STEP ONE』内)
提供:アメリカン・エキスプレス
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