ボストン・ダイナミクスのロボットに収益性はあるか

2018/12/5

動物のように動けても…

ひざを曲げ、お尻を振りながら、大型犬のように動くロボット。
駐車場を横切り、水たまりに飛び込んで、楽しそうに踊りながらアスファルトに水滴をまきちらす。やがて向きを変え、小走りでレンガ造りの建物へ。縁石を乗り越えて、床まで届く大きな窓の数センチ手前で立ち止まる。窓ガラスに映った自分の姿を見ているのだろうか──。
思わず引き込まれる光景だ。
すっかり魅了されて、駐車場の反対側にいる女性が4本足の機械を操作していることも忘れそうになる。彼女はノートパソコンをベルトで腰に固定し、両手でジョイスティックを操っている。
ロボットの名前は「スポットミニ」。動物や人間のように動く機械の開発で知られるボストン・ダイナミクスが手がけた。普段は秘密主義のロボット研究室がYouTubeに配信した動画のおかげで、スポットミニは今やネットの人気者だ。
ただし、YouTubeで話題になったからといって、多額の収益に結びつくわけではない。