【環境】気候変動の悪化で、パニック映画のような災害が現実に
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日本ではすでにこれまでに経験したことのないような異常気象が起き、甚大な被害を引き起こしています。
一国の事態と捉えず、各国政府は同時に複数の異常気象に対処できる体制を整える必要がある、ということですが、事後の対処ではなく、事前の対処が必要ですね。温暖化や汚染問題は、世界規模で対処する必要があります。
地球は自然の集合体。自然界のアンバランスを調整するために、時に自然は酷い仕打ちを行う。もっと気候変動が悪化する、だからサステイナビリティーは価値観としてもっと重要になる。機関投資家はこぞってエコではない企業の株式は売却、エコではない企業はこぞってエコではない事業を見直すことになる。最大の敵はトランプ。2019年にはこれらの動きが加速すると思います。
地球温暖化が進行していった場合の気象への影響については、まだわからないことも多いです。一つ確実なのは、気温が上がればその分空気が含むことができる水の量も増えますので、それによる降水量の増加は顕著に効いてくるということです。たとえば5℃気温が上がると、同じ体積の空気でも、水蒸気のキャパシティはざっくり30%増加します。冷たい飲み物のまわりに水がついて、コップが汗をかくなどと言いますが、わかりやすい例です。
したがって、まず考えられるのは雨が強く、激しく降りやすくなるということです。水蒸気が多いと積乱雲のような活発な雲ができやすくなるので、そのような傾向が出てきます。
低気圧による上昇気流が激しくなるということも意味しますので、低気圧による赤道と北極や南極の空気のかき混ぜ方も強くなります。かき混ぜが強いということは、寒暖の差が大きくなるということを意味します。温暖化だからといって暖かくなるばかりではないのがポイントです。
映画デイアフタートゥモローはニューヨークが氷漬けになるなど随分と極端な描き方をしていますが、このような理屈から生まれた映画といえます。
現在はいわゆる氷河期と氷河期の間の間氷期と呼ばれる時期で、数千年前には現在よりも温暖な時代はありました。日本でも、海面が高かったころの海岸線沿いに、貝塚という縄文時代の集落の跡が見られます。多少温暖化したところで、人類が生き延びるか否かというほどにはならないとは思われます。
ただし、現在の高度に発展した文明が維持し続けられるか、ということについては答えはありません。地球工学という言葉が、来年はさらに取り上げられることになるものと思われます。