【図解・独学術】ビジネスは「高校教科書」で学べる

2018/12/8
私は三菱商事に7年間勤めた後、シカゴ大学でMBAを取得。コンサルタントとしてマッキンゼーに勤務した後、投資会社で働きながら、京都大学大学院博士課程でファイナンス理論の研究をしています。
MBAやコンサルの経歴は、「エリート」だと思われることがあります。でも、私から言わせれば、MBAやコンサルはもはやエリートでも何でもありません。
さすがにトップスクールを修了することは容易ではありませんが、MBA自体は、アメリカでは“ドライバーズ・ライセンス”と言われるほど一般的になりました。
それに、私の経験から言って、日本の一般的なビジネスパーソンと、海外MBA生に能力の差はありません。
ただ、ある一点において日本のビジネスパーソンが劣っている点があります。それは「学習量」です。
MBAは「知識量」と「論理力」といった基礎知識を短期間で雪だるま式に身につけられる効果があります。
では、ビジネスに必要な基礎知識はMBAでしか学べないのかといえばそんなことはまったくありません。
意外にも、日本の大学入試問題の科目や、高校の教科書、参考書、または資格の教科書などに、ビジネスパーソンなら誰でも知っておくべく「共通の知識のベース」が集約されています。
そこで本稿では、私が編み出した、身近な教科書・参考書を使った、ビジネス知識の独学術を伝授したいと思います。