ブロックチェーンを日本の観光産業を加速させる「次世代OS」に
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ブロックチェーンをこのように一般化すると観光産業だけでなく諸産業との親和性が高いように映ります。
"ブロックチェーンはビットコインの基盤技術として注目されていますが、実は今に出てきた技術ではありません。私が初めてブロックチェーンという言葉を聞いたのは10年ほど前、国際的な標準化の会議に出ていたときで、「暗号化技術を応用した物流標準化の手法の1つ」という説明でした。そのとき私はまだピンときませんでしたが、ビットコインが出て来たときに改めて調べてみると、これこそ観光産業の問題解決の突破口になりそうだと気づきました。
その鍵となるのが、「Peer to Peer」と「分散台帳」という仕組みです。従来の「クライアント/サーバー」ではサーバーが中心にあって、そこに端末がぶら下がる形ですが、ブロックチェーンでは、複数のコンピューター同士がネットワーク上で互いのIPアドレスを呼び合って、直接通信します。仲間(Peer:ピア)同士が直接やり取りをするということから、「Peer to Peer」と呼ばれます。
中心となるサーバーが存在しないということは、システムとして見たとき、観光産業を牛耳ってきた大手旅行代理店の支配力がなくなるということです。その結果、一部の大手と大多数の中小零細業者との間にある上下関係や情報格差が解消されるのです。
Peer to Peerの技術自体は2000年代初頭から実用化されていますが、それをうまくトラベル&ツーリズム産業に応用できるようになれば、産業自体が大きく変わるかもしれません。少なくとも、日本という環境の中で行き詰まっていたさまざまな問題が解決されるのではないかと思います。"
ただ一方で、この結論はニーズや痛みから生まれたのか、それともブロックチェーンというなにやら新しそうな技術をどうやったら活用できるのか、という発想から生まれたのかについて吟味することは必要不可欠です。
多くのブロックチェーンサービスは技術をどう使うかということにフォーカスする余り、課題が存在していないところで暗中模索している印象が強いです。もう少し観光産業というよりも、具体的なオペレーションの話に落とした方が良いと思います。データに関しては企業が管理するデータベースではなく、分散型にする事で個人にデータがひもづく事になります。
この際に重要なのが記事で言われているデータの標準化の議論です。ですので観光という一産業の話ではなく、個人データの帰属というto Cで見ると非常に大きな可能性が長いスパン(時間軸の考え方は大事で、今日明日の話ではなく新しいデータインフラを作るみたいな意味合い)で見ると様々な可能性が考えられます。
その前提があった上で、ブロックチェーンと言う分散型の技術を使うのか、それとも別の分散型の技術を応用するのかを考えて行く必要があります。下記の様な事は無いと思いますよ。だとしたらインターネットの凄さが過小評価されていると思う。
「インターネットに次ぐ基盤技術」
下記も誤った焦りと言うか、まだAIの方が可能性あると思いますが、大事なのは目の前の問題を解決できそうな技術を発明する事だと思います。
「かつて対応を誤ったインターネットの二の舞いにならないためにも」