【野口悠紀雄】日本のキャッシュレスはどこに向かうのか
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注目のコメント
確かに日本のATMは、外国人から見たらUnbelievableだと言われますね。
とにかく何でも出来ます。
セブン銀行のATMに至っては、あれはATMと呼ばない方がいいのではないか?という外国の決済関係会社の方はコメントされていました。
今はどれくらいになったか最近動向は効いていませんが、一般的に銀行で使われているATMは、海外のATMの最低でも3倍くらいの値段がします。下手をすれば5倍と言われています。
最近は、ソフトウエアのアップデートが楽になっていると聞いているので、維持費は昔ほど高くはないのかな?とも思っていますが、それでも入れている現金の量が海外と違いますから高いでしょうね。
そのATMを無料で使えるのが当たり前だとしてしまって、得をしたと思っている人が多いのかもしれませんが、その分、銀行の預金金利は相対的に日本は低いです。つまり、現金決済コストは日本国民が広く負担しているともいえると思います。本日より1か月間、「キャッシュレス革命」sponsored by PayPalを運営します!初日は、野口悠紀雄さんに、日本のキャッシュレスの未来について聞きました。
PayPalと言えば、キャッシュレスのパイオニアです。日本では20年前、そこまで爆発的なブレイクをしたわけではないですが、世界的にはPayPalはキャッシュレスの代名詞でもあります。いよいよ日本でも、国をあげてキャッシュレス加速しそうです。どんなキャッシュレス社会が待っているのか、みなさんと一緒に考えていければと思います。リープフロッグとイノベーターのジレンマは対立概念、日本は持てる国ゆえ後者。中国、東南アジア、インド、アフリカ等は前者。
ただしもう一点違いがあります。高齢化率です。キャッシュレス比率と高齢化率は統計有意に相関しています。
いずれにせよ時間が解決するでしょうが、問題はもはやそれではない。極端な話明日からキャッシュレス比率100%になったとてそれ自体よりもそれと統合化された消費者サービスがどの程度デジタル化され、有機結合していてかという問題が重要です。コマース、公共交通、金融サービス等消費者のあらゆるユースが一つのUIに有機結合し、内部で付加価値生産される仕組みとなっているからアリペイ、Wechatはマターなのであって、そうでなければカードやEdy、PASMOの置き換えに過ぎず資金管理のコストは確かに下がるが新しい価値は生まれない。
消費者行動様式のデジタルトランスフォーメーションと、データの有機活用によって国民経済全体の効用曲線を押し上げられるかが、国富増強のカギ。決済の電子化はそのための必要条件ではあるが、その入り口に過ぎない。