【大﨑洋】日本一のクリエイター集団。「吉本興業」の経営論

2018/12/17
明石家さんま、島田紳助、ダウンタウン…。
平成のテレビにおいて、いつもその中心にいたのは、吉本興業のお笑い芸人だった。この30年の間に、吉本興業はその存在感を高め、今やテレビ番組は吉本のタレントなくして成立しないといわれるほどだ。
その最強軍団の吉本興業にあって、どんな大御所芸人からも信頼を集める男がいる。
大﨑洋。2009年にトップに就任した、吉本興業のCEOだ。
10年間の大﨑政権下で、吉本興業はそのイメージを大きく変えた。AmazonやNetflixなどのデジタル配信にも積極的で、海外進出も果敢にチャレンジ。先進的な取り組みばかりを打ち出し、古い体質の芸能事務所の中で異彩を放っている。
大﨑社長は、吉本興業に何をもたらしたのか。そもそも吉本興業とは、どんな「会社」なのか。
NewsPicks編集部の独占インタビューでお届けする。
大﨑洋(おおさき・ひろし)/吉本興業共同代表取締役社長CEO。1953年大阪府生まれ。関西大学社会学部を卒業し78年に吉本興業へ入社。ダウンタウンのマネジャーなどを経て、09年に代表取締役社長に就任。

「明石家さんま」と過ごした日々

──大﨑社長は、明石家さんまさんや島田紳助さんなど、吉本のトップスターと同世代ですね。
今、こうして吉本興業の社長をさせてもらっているのも、若い頃に彼らから刺激を受けたのが大きいのかもしれません。
そりゃあやっぱり、近くでスター達と過ごすのは刺激的ですよね。さんまも、紳助も、西川のりお・上方よしおも。