【大﨑洋】日本一のクリエイター集団。「吉本興業」の経営論
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東京、福岡、名古屋、大阪と大﨑社長とトークショーをさせてもらいました。
そこで色々解釈をさせてもらって思ったことですが、「東京的」と「大阪的」ものの融合を目指されているのかもしれないと。
段取りを大切にし、資本主義的な価値観と、
適当で、浪花節的な価値観。
大阪発の会社で、東京が大きなシェアを占める会社を象徴しているなと思いました。
僕の人生のテーマは「科学と情熱の融合」なのですが、
それに通じるものがあるなと思いました。
東京と大阪、上場と非上場、営利と非営利、科学と情熱、資本主義と民主主義、計画と閃き、ドキュメントとバラエティ
言い方は違えど多分全部同じことを言っているように気がします。
そしてじつはどちらも大切なことです。
しかし、世の中がどんどん窮屈になっていく中で、
大阪的な価値観を持つ東京の企業が重要になります。
そして、実は、大阪的な価値観を持つニューヨークの企業になろうとしているのではないか、世界で覇権をとっておちゃらけたいと思っているのでは?と個人的には思っています。
そもそも、大﨑社長はいつも自分はアホだとか仰いますが、
海千山千の芸能界、メディアの世界でトップを取り、
60年続いた上場企業を非上場にするって、とんでもないハードルですからね。しかも創業家とバトルして。
これをクリアしてきている人の胆力と人間力、そして能力と「勘」は、
人間国宝級だと思います。
個人的には、なぜかいつもお話をしていると泣けてくるのが凄いです。
戦国武将ってこんな感じだったんじゃないかなと思いますし、「浪速のアルカポネ」という表現がピッタリくるかたです。
自分が理想とする人物像の人が社長をつとめる会社。
面白くないはずがありません。じゃあもともと芸人って何かっていうと、歴史的には社会の最下層のひとたちだったわけですよ。誤解を恐れずに言うとね。
要するに「崩れ」なんですよ。三味線を弾いた音曲漫才は、旅芸人が何かで歌舞伎を見て、その一節だけを、見よう見まねで始めた。そしたらネタで拍手もらったり、笑いが起きたりした。だから、またちょっとだけせこくパクった。ここに書いてある事は実はどの業界でも経営の新しいトレンドになっていると感じます。
・そもそものミッションに忠実(吉本の場合は笑わせること)
・利益はそのための手段で会社継続/拡大のための糧
・ゆえに利益至上主義で見られる株式マーケットとは相性が悪く、非上場の方が良い
今のスピードで人間の生産性が上がると、21世紀中に価値の根本的な変化が起こり得る。