【スクープ】三菱金曜会が洗い出した、ゴーン日産「11のリスク」

2018/11/23
11月22日、日産自動車の臨時取締役会。逮捕されたカルロス・ゴーン会長について、会長職と代表取締役の職を解くことを、全会一致で決議した。
その2日前の11月20日、もう1つの「話し合い」が行われていた。鉄の結束を誇る三菱グループ「金曜会」である。
三菱グループの“問題児”ともいえる三菱自動車。2000年、2004年にリコール隠しが発覚し、経営基盤は根から揺らいだ。そのとき即座に手を差し伸べたのが、三菱重工業、三菱商事、東京三菱銀行(当時)の御三家が率いる、金曜会メンバー企業である。
過去に何度も不祥事を起こし、救世主として現れたのが日産だったはずが・・・(写真:AFP/アフロ)
滅多なことでは動かない金曜会が、三菱自を巡って最後に動いたのは、約2年半前の2016年5月。
このとき、またもや燃費不正問題というスキャンダルに揺れた三菱自に、もはや救いようがないと金曜会メンバーたちが諦めかけた矢先、救世主のように突然舞い降りてきたのが、ゴーン氏率いる日産だった。
ところが、胸を撫で下ろしたのもつかの間。今度はその日産が、“ゴーン失脚”という前代未聞の一大スキャンダルに揺れているのだ。
【衝撃】日産ゴーン逮捕。これは「クーデター」だったのか?
果たして三菱自はどうなるか。あらゆるリスクシナリオについて、急遽議論したわけだ。

リスク①アライアンス関係の変化

議題に上がったポイントは11項目。そのうち、特に話し合われた主要な論点は3つある。