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コメント
注目のコメント
日産の会見が行われたその日、三菱金曜会の「御三家」が連絡を取り合い、急遽話し合いの場が持たれました。
三菱グループの「問題児」と言われる三菱自動車を救済してくれたゴーン氏が、不在となる日産。三菱自は果たしてどうなるか。
そこで話し合われた「11項目」について、取材しました。天下の三菱でもこの程度か。
三菱自工は日本自動車業界ではずっと弱小だった。
ほんとうに三菱グループは自工を大きくしたければ、もっと安く、もっと多く作れたはずだった。
しかし、グループで自工を応援するコンセンサスはなかった。
自工のEVは非常に先見の明があるにもかかわらず、それを発展させなかった。
今後、ゴーンのような跳梁が出てきて、自工の命を預けるとなると、運命はさらに惨めになった。
金曜会ではほんとうに自工を取り上げたか。
疑問に思う。アライアンスの新しい形、また新しい各社トップの形を探さないといけないことは明白。
アライアンスにおいて、ゴーン氏が重要だったのは、その交渉力という点だけでなく
①アライアンスの資本関係的には長として君臨するRenaultのトップであった点
②アライアンスの業績的には稼ぎ頭だった日産の立役者だった点
③仏政府の過度な介入に反対し、日産の統合についても反対であった点
という3点だったと考えている。
①については、新しいRenaultのトップが決まれば、①は論理的には満たしうる。ただ、今回露呈したガバナンス面での課題、また日産としては統合を反対しているなかでは、現実論としては3社の会長になるといういのは厳しいのではないかと思う。
②については、これは再現不可能。日産もしくはRenaultが経営危機となって、それを立て直した人がアライアンスの長となり、かつ資本関係もそれに準じた形にかえるなどしなければ無理だし、そもそも立て直してアライアンスの長となるというのは、長期政権の欠陥が露呈したなかで今後は無理だろう。
③については、反対を示したとしても、Renaultへの影響力が強い仏政府がどうするか。ゴーン氏でさえも再任の暗黙の条件は統合のような新しいアライアンス関係の構築だったといわれているわけで。
そう考えると、アライアンスの構造として一人をトップとしていた構造には戻りえないし、そのなかでは3社のトップの役割や求められることも変化してくるのは不可避。
一方で、複数の主体が関わる事項について、意思決定関係者が増えるほど個別最適ではなく全体最適な意思決定は難しくなるし、スピードは遅くなる。簡単に解体できるアライアンスではなく(三菱自動車はともかく、日産・Renault)、今後の経営の難度は極めて高いだろう。
『新たに舵取りを行う日産の西川廣人社長兼CEOが、果たして豪腕ゴーン氏のように、フランス政府と対等に渡り合えるような器量のある人物なのかどうか。』