中国エリート学生がたたき込まれる、毛沢東思想とマルクス主義

2018/11/27

「今どきの若者たち」の建前

民主主義──それは有効か、不完全か。それは中国で機能するのか。
討論せよ──。
ある日曜日の午前、北京にある清華大学の講義室に集まった学生17人はそんな課題を与えられた。彼らが受けているのは「毛沢東思想、および中国式社会主義の理論的システム」コースの授業。中国政府が義務づけるイデオロギー教育の一環だ。
学生たちはドラゴンのタトゥー姿だったり、過激なシャツ姿だったり(背中に「強迫性障害」という文字が躍るシャツを着た者もいる)。授業が始まるまでは、携帯電話で暴力的なゲームに興じていた。