米アルファベット会長:グーグルCEO掲げる中国戦略に確信持てず
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狡猾なタイトル。間違った事を書かずに煽っている。が、たった2分の動画は見てから判断したほうが良い。
会長がピチャイに疑問を呈しているという趣旨の発言はゼロです。そうではく自分自身が悩んでいる、と言っています。
「この問題は私の頭にいつもあって、答えを出すのに私自身が悩んでいる事だが」、と話し始めている。
対してインタビュアーが「少々の妥協をしてでも、良いものを届けるのが良いのかどうか、という事ですね」と聞くと、その通りだ、と答えている。
第一、先日初めて公に本計画を認めたピチャイ自身、同じような趣旨を言っている。
そもそも既に実験で99%の中国国民の検索クエリに対応できると判明したとのこと。けだしそれはそうだろう。残り1%に対しては例えば「私たちには判断はできません、政府の方針により本検索結果は表示できません」といった検索結果を返すことを検討しているのかもしれない。
99%OKでその他は適切な対応策があるならやったらいいんじゃないか、というのは経営者としては当然の検証だろうとも思います。将来、中国のネット経済圏の世界シェアは3割くらいになる、もっと大きいかもしれない。その時に、あの時無策だったと責めを負うかもしれない。
あるいははやりそれは社是に反するとか、いやそういう青臭い事は抜きにしても長期的には結局色々問題が起きて経営に悪影響なんじゃないか、とか、それくらいの事は素人の外野が論評するまでもなく、ロビイストも活用しつつ多角的に検討している事でしょう。グーグルのピチャイCEOは「中国市場向けに検閲を前提とした検索エンジンを開発し、グーグルはこれを武器に中国市場への再参入を果たすという算段」を描いているとのこと。
自らのビジョンを曲げることで、道を誤る企業は多いですね。「1クリックで世界の情報へアクセス可能にする」というグーグルのビジョンに沿っているのか。疑問を持たずにはいられません。米中対立はこれから長期に渡って続く。特にテクノロジー業界は激しく、お互い排斥しあうのは間違いない。なので、無理に中国に妥協して無駄な努力をして、自らのブランドを落とすより、貫いてブランドを守った方が良いと思う