【実録】アマゾンに侵食される、「TSUTAYA」成功と挫折の物語

2018/11/29

「TSUTAYA」の時代は終わった

その1店舗に、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の未来が委ねられている。
北海道は江別市。11月21日、札幌から車で20分ほどのこの地に、日本中のTSUTAYA関係者が注目する店がオープンした。
蔦屋書店。CCCが展開する、高付加価値型のブックストアだ。
店内には、アートや写真関連の書籍が並ぶ。スターバックスコーヒーが併設されたオシャレな空間は居心地が良く、全国で15店舗を展開している。
2017年にオープンしたGINZA SIX店。アート関連の書籍がそろっている(写真:長田洋平/アフロ)
この江別店も、オープン前から行列ができ、500台分の駐車場はすぐに満車に。開店直後から店内はにぎわい、売り上げは好調な滑り出しだという。
江別店は、一見するだけでは他の蔦屋書店となんの変わりもない。客として何げなく店を訪れても、他店舗との違いにきっと気がつかないはずだ。
しかし実は、この店は他の14店舗とは全く違った、特別な役割を担っている。