トランプ大統領 ムハンマド皇太子の関与明確にせず
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声明は、米国がサウディアラビアとの同盟関係を維持していくのは、米国の利益のためである、と具体的な「利益」を列挙し、「それがアメリカ・ファーストなのだ」と締めくくられています。殺害事件のことはよくわからない、程度で済ませています。
米国がサウディアラビアから得られる「利益」として挙げているのは以下のようなことです。
1)兵器購入などで4千5百億ドル分の取引が予定されていること(米国が売るのをやめたらロシアや中国がこのビジネスを横取りする、バカげたことだ、とも付け加えています)
2)イランと対決していくうえでサウディアラビアが重要なこと
3)シリアやイラクでイランの介入を打破するためにもサウディアラビアが重要なこと(現段階では、サウディアラビアがシリアやイラクで果たしている役割はそこまで大きくわりませんが、米国はさらなる介入を求める可能性はあります)
それから、サウディアラビアが侵攻しているイエメンについては、「和平が成立しつつある」とも評価しています(現段階では、まだ実質的な停戦には至っていません)。
まず、筋からいえば、ムハンマド王太子個人の犯罪とサウディアラビアという国との同盟関係は別のことですから、両者を全く混同するような主張は、ごまかしであるといえます。兵器売却をもって「利益」と主張して最優先する、トランプ大統領の商売人らしい主張ですが、米国は単なる商売人ではありませんでした。実際には、米国が南米や世界各地の政権の多数の虐殺行為を黙認して現地政権を利用しようとしてきた、というのはゴマンとある話です。しかし、米国が表面上は人権や民主主義を強硬に求めてきたのはそれなりに意味と影響のあったことで、米国大統領がここまであからさまに「兵器を売るためなら殺害事件などどうでもいい」というような論法を振りかざすと世界に少なからぬ影響があるし、長期的には米国の利益になるとも思えません。
https://edition.cnn.com/2018/11/20/politics/trump-statement-saudi-khashoggi/index.htmlThree guesses what MBS is thankful for this Thanksgiving, but you’ll only need one. If that.
〈和訳〉
今年のサンクスギビングでMBSが何についてありがたく思っているのかは容易に想像できる。回答するチャンスは1度で十分すぎるぐらいだ。
〈コメント元記事〉
https://politi.co/2Dz251dまあそういうこと(苦笑) なので、北朝鮮の独裁者とも取引できる。こちらはMBSよりも遥かに人権侵害をしている。そういった戦国時代に突入してしまったことを理解する必要がある >記者から「アメリカ第一主義は人権上の懸念よりもビジネスの利益を優先させるということなのか」と問われる