国連も問題視。イギリスに「極度の貧困」が広がる理由

2018/11/24

世界屈指の先進国のはずが

イギリス北東部の荒廃した地区にあるフードバンクで、失業中の母親と成人した息子はいつもと違う朝を迎えていた。
デニースとマイケルのハンター親子は、ボランティアのスタッフと紅茶を飲み、人並みの食事をするためにこのフードバンクに足を運ぶ。食料品の包みを1つか2つ、受け取る日もある。
しかし、この朝は予想外のティータイムになった。
国連の「極度の貧困と人権の特別報告者」フィリップ・オルストンと4人のアシスタント、2台のテレビカメラ、十数人のジャーナリスト、地元の神父がずらりと並んでいたのだ。