【完全図解】なぜ孫正義のファンドは、驚異の利益を生めるのか?
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批判もあるけれど、30年前から唱えてきたという「群戦略」も、ここまでの規模にいたると、軽く一国の国家予算を超える規模・
それだけの巨額の投資マネーを抱えると同時に、「ビジョン」ファンドと銘打っているくらいなので、投資の大義は必要になってくるのでしょうが、社会的インパクト投資ではなくあくまでビジネスとしての投資なので、そのパートナーのイメージからくるブランドイメージ毀損をどう払拭するかという課題に近いのでしょう。
ソフトバンクの子会社上場によって新たに2-3兆円の資金調達もしますし、本格的な投資持ち株会社に舵を切った中で、孫さんが次にどのような手でこの逆境を乗り越えてさらなる先の未来を切り拓いていくか楽しみです。今年5月、経済誌のThe Economistの表紙を孫正義社長が飾りました。その記事内では「アップルのスティーブ・ジョブズがテクノロジーとアートを融合させたとしたら、私はテクノロジーと金融を融合させている」という孫正義のコメントが引用されていましたが、まさに10兆円ファンドこそ、孫さんが実業家として磨いてきたノウハウを結晶させた、テクノロジーと金融の融合だったに違いありません。
NewsPicksでは、ゼロからでも前代未聞のファンドについて理解できるように、渾身のインフォグラフィクスを作ってみました。これまでなんとなく「10兆円ファンド」を耳にしていた人も、なぜこの仕組がすごいのか、よく分かるかと思います。
ぜひご一読ください。ビジネスマンにとって保存版クオリティの一本です。先月末にサウジアラビアで開催された未来投資イニシアチブで、孫さんは目立たないように振る舞っていましたが、実はビジョンファンドの投資先がサウジアラビア政府と大きな契約を結んでいました。
ソフトバンク・ビジョン・ファンドから8億6500万ドルを調達しているアメリカの住宅建築ベンチャーのKaterra(カテラ)です。
https://www.sbbit.jp/article/cont1/35337
未来投資イニシアチブにおいて、サウジアラビアの住宅省と年間5万軒の住宅を製造できる6~8つの工場を設立するための覚書を締結したと報じられています。
http://www.globalconstructionreview.com/news/chinese-firms-and-katerra-sign-multi-billion-housi/
金額は明らかになっていませんが、カテラの工場はまだアメリカに3つほどしかないことを考えると、同社にとってとても大きな契約だとわかります。
なぜか日本ではまったく報じられていませんが、ジャーナリスト殺害事件の疑惑が晴れないうちからビジョンファンドの投資先であるカテラとサウジアラビア政府の間で巨額の契約を前提とする覚書が結ばれていることになります。これをみると孫さんは例の皇太子との蜜月関係を終わらせるつもりはないのでしょう。
アメリカのCIA は殺害を指示したのが皇太子だと断定しており、孫さんの舵取りが吉と出るか凶と出るか…