【山崎✕青木】宇宙は、ハワイより近い。海外旅行も変わっていく

2018/11/18
前回
【山崎直子✕青木英剛】宇宙旅行の時代が、「本当に」やってきた
ドローンと同じ構造
──民間の宇宙ビジネスは、どこまで伸びていくのでしょうか。
青木 まず宇宙産業の規模は全世界で40兆円近くあります。
40兆円というと、半導体や医療機器の市場を超えるぐらいの規模なので、そもそもかなり大きな市場なんですね。
その大きな市場が毎年2桁成長で伸びているという状況で、30年後には100兆円を超えるというふうに言われています。そして、実はその内4分の3は民間のビジネスなんです。
逆に40兆円のうち、25%だけが各国政府の予算です。なので、民間のビジネスが既に出来上がって、どんどん伸びているというのが今の状況です。
では何が大きな割合を占めているかというと、もちろんテレビや放送通信などは既に確立されているエスタブリッシュな宇宙ビジネスですし、GPSなどを活用した位置情報系のサービスも宇宙の技術を活用した市場になっています。
そして、今後は宇宙旅行や宇宙ビッグデータというビジネスがどんどん入ってくることが予想されている。それを牽引するのが宇宙ベンチャー企業で、10年ぐらい前からどんどん出始めてきています。
民間企業が宇宙ビジネスに参入する背景には、昔は特殊な部品を活用したロケット、衛星でないと使えなかったものが、電子機器部品の価格が下がってきて、民生部品を使って自分たちで作れるようになったことがあります。
何百億円も掛けていた人工衛星が、数百万円で作れるようになってしまった。
これはドローンと全く同じ構造なんです。軍事用の100億円するようなドローンが、手のひらサイズの20万円で買えるようなドローンになってしまいましたと。それと同じことが、今まさに宇宙ビジネスの業界で起きているのです。
小型衛星は日本が先駆け
山崎 そうですね。実は小型衛星は日本が先駆けなんです。15年前、東大、東工大のCubeSat(小型人工衛星)が打ち上がって動いたのが世界的に画期的なことでした。