津に大西洋サケ養殖場 アジア最大級、22年出荷へ
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注目のコメント
こんな事業展開が。
日本の場合、まだ「養殖は危ない」みたいな感覚を持たれている方も少なくないので、これを機に正しい情報、認知が進みそうな気がします。
北川さん、Maedaさんのコメントで理解深まりました。三重県津市にシンガポールの投資会社が資本注入して、ノルウェーで有名なアトランティックサーモンの大規模養殖が開始予定らしい
当面マリンハーベストやセルマックなど超大手への影響は軽微と予想されます(腹出ししたセミドレ状態であれば日本に来てから1週間くらい刺身用として日持ちするので鮮度勝負にも特にならない)
ただ宮城の養殖銀鮭や、生簀拡大に努める国内各地の国産養殖サーモン、また陸上養殖を進めようとしている大手商社などへの影響はそれなりにありそうです
2022年に網出し予定とのこと
海洋環境的には黒潮優位の三重は水温高めで成長速度こそ速いであろうものの、親潮や対馬海流による栄養塩豊富で低水温による自然な脂乗りが強まる日本海、津軽海峡、東北沖の養殖サーモンの方が美味しくなりそう
ノルウェー産とチリ産アトランの違いみたいに。
ただ餌にもよりますし、何より網出し翌日には関東、大阪の市場へ出荷できる立地
そして水温高めで成長速ければコストも安く、キャッシュフローも良くなることから、外食チェーンや大型量販へのへの営業はしやすそうなのが他養殖業者にとっての脅威だと思われます
※海洋環境が与えるサーモンへの影響は全て推測で書いてるので有識者の補足あると嬉しいです平日Pick→週末Pickには2種類あって、
・とりあえず読んだあとで週末に向けて勉強してコメント残す「先発型Pick」
・とりあえずPickしたあとで週末にまとめて読んでコメント残す「後発型Pick」
の2種類あるんですけど、今回は完全に先発型でした。自分の専門分野と異なると先発型になりがちですね。いずれにしてもコメント打率は高めたいものです。
さて本題。業界のことは北川様とMaeda様のコメントが大変知見深まります。出る幕ないし、専門外なのでシャケの生態について少し。
ひとえにシャケと言っても、その種は様々ですが記事にあるアトランティックサーモンは別名:北欧サーモンと呼ばれ、日本のサーモンとはそもそも生物学上の「属」が異なります。ヒトとチンパンジー、ヒトとゴリラくらい違うんです(※1)。
アトランティックサーモンは今では養殖魚として有名で、ここ20年で55%→99.8%と驚異的なまでの養殖率を誇ります(※2)。そのため大手回転寿司店のサーモンといえば、ほとんどがこのアトランティックサーモンなんですが、彼らの凄いところはそのスタミナなんです。日本のサーモンが海に出て、川に戻り、産卵で力尽きてしまうのに対して、彼らは産卵後平気で再び海に出ます。身が大きくて味が濃いのには、おそらくですがこのスタミナが関連しているのかと。
アメリカではこのアトランティックサーモンの遺伝子組み換えで、短期間で成長する品種を改良していましたが、環境への懸念や食品としての安全性は明らかになっていませんでした。そこのところクリアして「日本にフレッシュ中のフレッシュなアトランティックサーモンが届けられる」というのは最高の取り組みですね。お腹減ってきたのでお寿司屋さん行ってきます。
※1「遺伝子情報から見たサケ科魚類の分岐図」
https://www.maruha-nichiro.co.jp/salmon/faq/bunki.html
※2「タイセイヨウサケの養殖量」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%A8%E3%82%A6%E3%82%B5%E3%82%B1