アマゾンとウォルマートが狙う「13億人市場インド」勝負の行方 #2
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注目のコメント
巨大市場インドで起こるAmazonVSフリップカートの攻防戦。
「アマゾンはもちろん熱心にロビー活動を行っている。公開されている情報によれば、同社は昨年、インドでの法的費用に1億700万ドルを使っている」
水面下では実に様々な動きが起こっているものと推測されます。例えばIRならぬPRならぬGR、つまり、Government Relation。IBMも政府・行政・司法に働きかける専門部隊を保有していましたしFacebookも新興市場で新事業を展開する時は政府・司法分野のキーパーソンを採用して内部に影響力を取り込んでいました。
地上戦、空中戦、織り交ざるインド市場を定期チェックしたいところ。アマゾンとフリップマートという類似の企業によってインドの裕福な人たちはより便利な生活を送れるようになった。一方で、小売業など営んでいた店に客は来ず、仮に訪れたとしても試しに装着して買わずに帰って行くという。その理由としてはネット販売は常に割引を謳っており、圧倒的にお店で買うより安いため殆どの人はネットで買うようだ。そのため市民はより便利なものをより安く手に入れられる。
一見、生活の質は向上してよりよい世の中になって行くように見えるが、その背景にはお店を商品のサンプル展示場であるかのようにしているため、小売業はもはや何のためにしているのかわからない。インドの地方部ではこれから圧倒的スピードで小売業がなくなるだろう。
この状態は日本と類似しているように感じる。人が集まらない地域の小売業は次々と閉店を余儀なくされ、企業という圧倒的に大きな波に飲み込まれてしまう。そして、お店がなくなると不便になり、住む地域を移動せざる得なくなる。そのため、便利な都市部に人が集まってしまう。
私はこのような連鎖から、地域活性化をどんなに頑張っても絶対に超えられない壁があると思う。こういったネット販売は便利であるが、人々をより都心に集めてしまうように思える。フリップマートは、日本の楽天の立場に近いかもな。ウォルマートとの関係性は違うが。アマゾンしか選択肢がなくなってしまわないように、フリップマートも楽天も頑張って欲しい。