未来を切り拓くサイエンス・テクノロジー6つの挑戦【前編】
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「人間は、正解が明確なデータではなく、不正確でタイムラグの多い情報を認識して試行錯誤しながら学習を行う。どちらかというと、与えられた状態を把握し、“報酬”“成果”を最も得られる行動を自ら学習していく「強化学習」と呼ばれる手法が人間の学習方法に近く、ロボットや自動運転など実世界での応用に適している。しかし、この強化学習も実世界に適用するにあたっては大きな課題がある。それは、あらかじめ安全性が担保されていないことだ。実世界においては、生き残る方法を学ぶために、何度も死の危険を冒すわけにはいかない。」(記事引用)
機械(AI)と人間は別の体系なので、類似性を云々する必要は本来ないのだろうが、強化学習が報酬に反応するとすると、人間性の根源にある「内発的動機」にあたるものが、機械に移植されえるかどうかに興味をもった。「外発的動機」は比較的簡単にプログラム化できると思う。「内発的動機」によって駆動されるAIが登場したとき、それははたして機械といえるのか。哲学的、生命的テーマだ。そのステージに仮にきたとき、人間と同じように、論理やデータではなく、物語こそが、もっとも力強い学習支援ツールとなるだろう。人間は、本当に死なないために、通過儀礼や神話世界で、疑似的な「死と再生」を体験する。そして自らを刷新し、新しい世界に参入する。そして一層深く、内発的動機の存在へと進化していく。機械学習の肝は評価関数にあると考えます。現状では、人間がうまく動きそうな評価関数を汗をかいて設計している。もっと抽象化した評価で駆動できる機械学習アルゴリズムが次のブーム(第4次)のきっかけかな、と信じて研究してます。
IBM Research 研究最前線―AI・セキュリティから世界最小コンピューターまで―」
① 新しいIoTの世界を創出する世界最小のコンピューター
1mmの大きさ。体に埋め込め、体調の管理できる。そして、ブロックチェーンの秘密鍵の管理もできる。
② 仮想通貨を安全に保管するセキュア・ウォレット。ブロックチェーン取引を安全にするための技術。
③ 100%安全な「強化学習」でロボットはさらに進化する。AIが人間の学習方法である「強化学習」を取得することにより、1000回以上の学習が必要であった動作も簡単に安全にできるようになる。
テクノロジー進化により、人とロボットの差がなくなってくると思う。その時に、ロボットをロボットとして扱うのではなく、ロボットそのものを受け入れ、差別しないことが重要になってきそう。アトムのような世界がきそう。