経団連:Society 5.0 (2018-11-05)
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注目のコメント
この提言で最も重要な点は「大企業に出島を作る」ことの奨励です。大企業では既存の保守本流の事業を抱えているため、新しいコトを異物といて免疫系が排除する機能が働きます。しかし、日本の資金、人材、技術が大企業に現実に蓄積しているという事実があります。スタートアップの新興ももちろん大事ですが、大企業に眠っている資産(ヒトモノカネ)を使って、日本を変革できるかは今後の日本の変革の運命を決めるポイントです。
この提言では、大変大胆なことが提言されています。大企業という鎖国した国におけるルールから自由な場所、即ち「出島」を作り、そこで自由に新事業を生み出すことを奨励しいています。
さらに踏み込んでいます。大企業に所属しながらの起業は、ZOZOの前澤さんのような独立したベンチャーの成功者のような報酬は与えることは適当ではないが(身分をある程度保証しているといえるので)、大成功した時には、数十億円の報酬は可能な仕組みにすべき、と提言しています。大企業からこのような成功者が一人でも出たら、多くの人が続くでしょう。
これを経団連が公式に発信したことは極めて画期的です。是非、これを実現したいものです。多少なりとも関心を持った人は、本当にホワイトペーパーを読んでみてください。なかなかの内容です。
http://www.keidanren.or.jp/policy/2018/095_honbun.pdf#page=4今年話題になったことの振り返りみたいな感じで、直近の社会環境について、まとまった資料です。
多様化とボーダレス化が同時に起こると、そこにはこれまであった国家の影響力が減少して、共感できる理念的な道徳観みたいなもので社会の統制を図る必要性が増すのだと思います。それがWikipediaの解説のように、ボーダレスに多様な人が協力して自然発生的にできるのか、世界の強国や企業が作るのか…は、分かりませんが、前者のほうが理想的である気はする。