【実録】あなたの知らない、「日本の天才」が集う場所

2018/11/10

ITで敗北した日本の「お家芸」

モノづくりで栄華を誇った日本はITでボロ負けした――。
2000年代以降の日本の企業を語るときに、何度も言われてきた言説だ。確かに、昭和の繁栄を先導してきた多くのメーカーたちは平成期にいくつも没落していった。
しかも、東京大学でさえ、未だにコンピュータ科学系の定員が30年前から全く変わっていないという。米国や中国のトップ大学がコンピュータ科学に注力し、大量の優秀なIT人材を輩出しているのと比べると、その差は歴然だろう。
もはや、日本はソフトウェア時代に負け行くしかないのだろうか――。
「ただ、僕たちの周りを見る限り、日本がITに弱いという事実は全くないんです」。そう話すのは、AtCoder社長の高橋直大氏だ。