[8日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラ<TSLA.O>は7日夜、豪通信大手テルストラ<TLS.AX>のロビン・デンホルム最高財務責任者(CFO)が、イーロン・マスク氏の後任としてテスラ会長に就任すると発表した。

デンホルム氏は直ちにテスラの会長に就任する。同氏はテスラ取締役会に2人いる女性取締役の1人。7月にテルストラのCFOに任命された。

マスク氏はツイッターへの投稿で「チームに加わってくれたことをロビン(デンホルム氏)に感謝したい。一緒に働けるのを非常に楽しみにしている」と述べた。

マスク氏は、テスラの株式非公開化計画に関するツイッター投稿を巡り、会長職を退くことなどに同意し米証券取引委員会(SEC)と和解した。最高経営責任者(CEO)職にはとどまる。[nL4N1WG06C]

テスラは13日までに後任の会長を任命する必要があった。

デンホルム氏は55歳。2014年以降、テスラの独立取締役を務めている。

同社から昨年、ストックオプションなどの形で500万ドルの支払いを受けている。取締役会メンバーで最高額だ。

ノードLBのアナリストは「外部候補がより適切な選択だった」とし、「マスク氏にとって最も御しやすい人物」と指摘する。

デンホルム氏は、世界的な会計事務所だったアーサー・アンダーセンやトヨタ自動車、サン・マイクロシステムズで勤務した経験がある。

デンホルム氏は、テルストラとの6カ月の事前通知期間が終了し次第、同社CFOと戦略部門責任者のポストを退任する。

テスラによると、デンホルム氏はフルタイムで会長を務める。またテルストラを去るまでテスラの監査委員会の会長を一時的に退くという。

テスラの広報担当は、デンホルム氏が年間30万ドルの現金と8000株のストックオプションを受け取ると明らかにした。

広報担当はまた、テスラがさらに2人の独立取締役を積極的に探していると述べた。

*内容を追加しました。