【秘話】生きることは学ぶこと。天才を生むユダヤ人の子育て

2018/11/15
アインシュタインなど歴史上の偉大な人物ばかりでなく、世界的な経営者にも多いユダヤ人。迫害と離散の歴史を持ち、“流浪の民”と呼ばれるユダヤ人が、優秀な人物を数多く生み出してきた秘密は、子どもたちの好奇心と才能を大事にする子育て法にあった。
ユダヤ人といえば、「大富豪」とすぐに思い浮かぶかもしれない。ロスチャイルド家をはじめとした経済界のユダヤ系富豪たちのイメージが強いが、実際にはユダヤ人であることで重税を課せられたり、就く職業が制限されたりした歴史を持つ民族でもある。
しかし、経済的成功よりもユダヤ人が誇りにしてきたのは、多くのノーベル賞受賞者や歴史を変えてきた偉人たちだ。
現在では世界中に1400万人ほど、東京都の人口程度しかいないにもかかわらず、ノーベル受賞者の約22%をユダヤ人が占め、アインシュタイン、フロイト、マルクスといった時代を塗り替えた人物を輩出してきた。
Facebookのマーク・ザッカーバーグ、Googleのラリー・ペイジ、ゴールドマン・サックスのマーカス・ゴールドマン、スターバックスのハワード・シュルツなど、起業家や経営者も多い。
しかし、歴史をたどると重く苦しい。紀元前までさかのぼるユダヤ人の歴史は、約4000年。そのうち約2000年も、繰り返される迫害の中を“流浪の民”として生き抜いてきた。国を追われながらも大事にしてきたのは、人に盗まれることのない“頭脳”、そして世代をつなぐ“子ども”なのだ。