小学校プログラミング教育の手引、第二版公表…指導例追加
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わかっている人がわからない人に教えることを「教育」と考えると、過去の英語以上に、プログラミングは難しそうな気がします。
「生徒ともに学ぶ」スタンスで始めた方が良い気も。生徒の方が習熟スピード早そうだし。この第二版はものすごい転換であることに気付くべきだ!
C事例を前面に出したのは、文科省自身が学習指導要領解説(総則)においてプログラミングに取り組む際のねらいとして記述した、教科等で学ぶ知識及び技術等を確実に身に着けさせる(p86)、を含まないプログラミング教育を推進しよう! とのメッセージである。何故文科省がそこまで舵を切ったか。これまでの先行実践がここにとらわれて、全くつまらないプログラミング授業が横行して大変な危機感を抱いたからである。
同解説には、プログラミングに取り組むねらいとして、プログラムの働きやよさ、情報社会がコンピュータをはじめとする情報技術によって支えられていることに気付き(p86)、とも記述されているが、教科等での実施ではこのことを体感することなんかできやしない。何故ならばプログラミングが教科等のねらい(内容)を習得させるための単なるツールになっているからであり、そして何よりも例示された正多角形の理解において、わざわざビジュアル言語を用いて作図しなくても、紙と鉛筆、定規と分土器で作図するほうが子どもたちの理解をよほど促すことがてきる。こんな活動やったってコンピュータの凄さなんて体感できるわけないし、コンピュータは人間の機能を50億倍拡張できるからこそ、私たちの生活に必要不可欠であり、そのためにプログラミング言語を用いて豊かなコミニュケーションを図ることが、将来を生きる子どもたちにとっても大事な体験であるはずだ。
現場はこの大転換をしっかりと忖度して、もうAやB事例のプログラミング授業は即刻やめたほうが良い。そしてC事例が推奨する教科等のねらいにとらわれない、自由でDynamicなプログラミング、思いを大胆に表現するプログラミングを実践すべきである。
同解説には、プログラミング言語を覚えたり、プログラミングの技術を習得したりといったことではなく(p85)、と記述されているが、第二版の概要には、C事例の取組として以下のことが紹介されている。
各教科等におけるプログラミングに関する学習活動の実施に先立って、プログラミング言語やプログラミングの技術の基礎についての学習を実施する取組
この文章を読んだ時、解説と読み比べ、文科省が大転換を図ったと鳥肌がたつのは、私だけだろうか…