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光免疫療法の仕組み解明 薬が変形、がん細胞を破壊

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    再生医療・幹細胞生物学研究者

    NIHの小林先生が開発してきた光免疫療法(NIR-PIT:Near infrared photo-immunotherapy)は、簡単に言うと光吸収物をひっつけた抗体をがんに引っ付けて、そこに近赤外線をあてる事によって、抗がん作用を発揮させる新しいメカニズムで、コンセプトが非常にわかりやすい治療法です。これまで科学的に具体的な作用メカニズムについては情報が少なかったので、今回の論文では明らかになったメカニズムの詳細な報告がされているものと予想しております。

    がんに対する抗体に薬物をつけてそこまで運ぶ ADC(Antibody-drug conjugate) は多くの製薬会社が挑戦する巨大マーケットですが、NIR-PITはこの抗体に引っ付けるものを光吸収体(IR700)にしたことが大きな違いです。

    これにより、近赤外線を当てたところのみ反応させるという選択性能を付加し、副作用を軽減すると共に、物理的なエネルギーによる殺傷を可能にするというコンセプトが新しいものです。一方、体のあらゆるところにがんが分布している白血病などの血液がんや、光の通りにくい骨の中の骨髄腫などには実用時の課題があります。

    楽天の三木谷社長が投資した Aspirian Therapeutics. inc. が実用化を進めることで治験も進んでいるので、ストーリーとしても免疫療法の中では注目されているものです。https://rakuten.today/mickeyvoice-ja/aspyrian-cancer-treatment-j.html?lang=ja

    楽天の Rakuten Aspirianのホームページを見てみていただければ分かる通り、かなり本気で進んでいます。
    https://rakutenaspyrian.com

    アメリカではファストトラック指定を受けており、Ph3のASP-1929 と4つのPh1/2がパイプラインとして進行中で、日本では国立がんセンターの土井先生が主導で協力していると思います。

    論文情報は後で入手次第、更新させていただきます>追記: https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acscentsci.8b00565

    メカニズムに焦点が当たりがちですが、一番の肝は、ADC同様に標的のがんに対して良い抗体・抗原が見つかるかだと思います。


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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    がん患者さんを日々診療する身としてお恥ずかしながら、私もあまり知識がありませんが(すなわち日本の一般の医療現場からはまだ少し遠い世界の治療法ということでもありますが)、従来の分子標的薬と呼ばれるがん治療薬に光線の力を付加することで、主には以下の2つのメリットがあるようです。

    1. 光線の力を借りることで薬剤の有効性が増し、従来の治療薬の投与量を減らしても十分な治療効果を得られる。それにより従来の治療薬による副作用を減らす可能性も持つ。

    2. 治療薬から発せられる光線を検出することで、治療しながら、治療効果の評価、がんの現在の様子を知ることができる。

    この光免疫療法は、すでにマウスに投与する段階を終え、現在がんを患っていらっしゃる方に実際に投与してその適切な投与量や副作用を評価する第1/2相試験に入っているようです。

    この第1/2相試験で適切な投与量や安全性が十分評価され、第3相試験と呼ばれる有効性の評価試験でその効果も確認されれば、臨床現場で用いられる日が近くなります。続報を待ちましょう!


  • ハーバード大学ケネディ行政大学院

    おおおおお!本当ならこれはすごい。今後、医療技術が発達するにつれて感染由来の疾患による死亡が減っていくであろう中、最後に残るのはがんと脳(認知症等)。今後にすごく期待。

    ちなみに光免疫療法については、楽天の三木谷社長もアスピリアンという会社の会長を務めています。個人として多額出資している筆頭株主でもあり。下記の記事もどうぞ。

    「楽天アスピリアン、167億円調達 がん治療法の米スタートアップ 」(日経新聞, 2018/8/24)
    https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34561450U8A820C1X12000/


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