エコノミストオンライン:銀行 MUFG5・9兆円、ゆうちょ銀5・3兆円 銀行「負ののれん」27兆円を使え=細野祐二 | 週刊エコノミスト Online
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注目のコメント
昨今の株式相場ではPBR(株価純資産倍率)で1を上回っている銀行は稀有ですから、銀行の再編にはほぼ必ず「負ののれん」が発生します。
10年前からの企業結合会計により、一過性とは言え、特別利益に多額ののれんが計上されるので、無視できません。銀行を買収すれば、利益計上ができるという「会計マジック」を緊急リポートしました。9月末時点の株価をもとに上場銀行86行を対象に、時価総額で買収すれば、総額27兆円の利益が会計上、計上できるという、とんでもない試算です。
まずは資産に会計上未処理の潜在的損失が隠されていないか確認の必要があります。昨今の不動産融資の焦げ付きリスクや店舗などの減損リスク(一部の銀行が計上を初めています)をどこまで織り込むべきかが問われるのではないでしょうか。