【山崎元】生命保険は「人」から買うな

2018/11/5
生命保険は「マイホームに次ぐ人生の買い物」だと言われてきた。
従来の生命保険の入り方は、会社に生命保険の営業職員がいて、職場にいながら生命保険加入の相談ができた。しかし、企業のセキュリティーが厳しくなり、雇用の流動化も高まるなど、生命保険を取り巻く状況は一変している。
では、新しい時代に生きる若いビジネスパーソンは、生命保険とどう付き合えばいいのか。
保険会社に勤務したこともある辛口経済評論家の山崎元氏、そして、保険業界で勤務経験もあるファイナンシャル・プランナー(FP)の水野綾香氏に、徹底的なユーザー(消費者)目線で、本音で語ってもらった。
山崎 元(やまざき・はじめ)経済評論家。楽天証券経済研究所客員研究員。専門は資産運用。東京大学卒業後、三菱商事に入社。その後、野村投信、住友信託、メリルリンチ証券など12回の転職経験を持つ。資産運用に関する書籍や雑誌での連載を持つ。近書に『人生を自由に生きたい人はこれだけ知っていればいい お金で損しないシンプルな真実』(朝日新聞出版)(撮影:是枝右恭)

生命保険は最小限に

───若いビジネスパーソンを念頭に、生命保険(死亡保険)にはどう入るべきだと思いますか。
山崎 生命保険は、非常に限られた状況にある人だけが入ればいいというのが私の持論です。