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SNSで世論をつくる「トロール工場」は官製のものとしてはおそらくロシアと中国にあるものが最も大きいと思われます。次いでイラン、サウディアラビア、北朝鮮にもあるでしょう。元々、中国共産党隷下の「五毛党」と呼ばれた書き込み集団がはしりだったのではないかと思われます。アルバニアに見られるように、諸外国から発注を受ける民間の産業にもなっています。今ではコンサルタント会社的なところが、途上国の政府や政党などに、安価かつ容易なSNS操作の手法を提供しています。これなども、AI研究の発達の一つの側面でしょう。
サウディアラビアでSNS操作を担当しているムハンマド王太子の顧問、サウード・アル=カフターニーというのは、トランプにとってのスティーヴ・バノン、ヒトラーにとってのゲッベルスに相当する人物です。日々メディア関係者を呼びつけては恫喝しているような人物ですが、単にメディア担当ではなく、王太子の政策にまで深く影響しています。カフターニーにとっては、カショギー氏の殺害は、自分の領分のことで、「あの犬の首を持ってこい」と殺害チームにスカイプで指示を出していたとされます。統制できないサウディ人ジャーナリストの存在が許せなかったのでしょう。
政府がここまで組織的にSNSを使って批判者を追い込んでいるという事実。恐ろしいと思いましたし、体を攻撃せずともそこまで人を弱らせてしまうSNSの力に愕然とします。
「政治性を知らされたのは面接を受け、意欲を示してからのこと。本紙の取材によれば一部のスペシャリストは、仕事を断れば自分が要注意人物として攻撃されたに違いないと感じている。」
雇われている人にも追い込まれている事情があるのだろうと強く思いました。