【チャーリー】ビジネスとクリエイティブの「分断」に需要がある

2018/11/1
【チャーリー】SNSとコミュニティがあったから「図解本」を作れた

ビジネスモデル2.0とは

──書籍のタイトルにもなった「2.0」には、どういう意味を込めたのでしょうか。
チャーリー 今回の本のタイトルを「ビジネスモデル2.0」としましたが、2.0を考えるためにはまず「ビジネスモデル1.0」の定義づけが必要です。要点だけいえば、1.0は「儲けの仕組み」と訳されることが多く、どういう仕組みでどう儲けるかだけを考えるということになりがちでした。
その一方で、「ビジネスモデル2.0」というのは、社会性(ソーシャル)があり、創造性(クリエイティブ)がビジネスの両脇にあります。
私は「SBC」と読んでいます。つまり、「ソーシャル(Social)」「ビジネス(Business)「クリエイティブ(Creative)」という三つの概念で考えています。
社会性と創造性を2つ合わせて、ビジネスモデルを考えていくということがビジネスモデル2.0の考え方なんですよね。
──ビジネスモデルを考える上で、「逆説の構造」ということにも注目したと書かれています。これはどういうことでしょうか。
直接的なきっかけは、経済産業省が2017年10月末に出した「伊藤レポート2.0」です。「ESG(環境・社会・ガバナンス)」や無形資産投資について経産省が行った研究会の報告書です。
最初の「伊藤レポート」が出たのは、2014年8月です。一橋大学の伊藤邦雄教授(当時)を座長とした、経済産業省の報告書です。