【宮田拓弥】新しい成長産業「スポーツテック」が面白い

2018/10/29
世界中からスポーツ関連の面白いベンチャーを集めたら、日本のスポーツビジネスはどこまで“化ける”のか。
2018年10月、米シリコンバレーに拠点を置くスクラムベンチャーズは電通と手を組んで、世界中のスポーツ分野のベンチャー企業を支援するプログラム「SPORT TECH TOKYO」を発表した。
米国50兆円、日本5.5兆円というスポーツ産業を面白くする、新しいテクノロジーやビジネスアイディアを持った起業家たちと、日米のスポーツ関連企業やスポーツ団体をマッチングさせ、開発支援もする。
スポーツ産業とテクノロジーが引き起こす未来の「化学反応」について、仕掛け人であるスクラムベンチャーズの宮田拓弥代表を直撃した。
スクラムベンチャーズの宮田拓弥代表(写真:後藤直義)

「勝てる一手」を予測

──スポーツ分野のベンチャーを世界中から集めるプロジェクトを、なぜ始めるのでしょうか。
アマゾンのAWS(Amazon Web Service)が毎年開催しているカンファレンスがあります。そこで2017年に、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の技術幹部が登壇しました。
米国のアメフトは最新のテクノロジーを取り入れいています。スタジアム全体にセンサーを活用しており、全ての選手の防具類にもセンサーが埋め込まれています。それで、リアルタイムに選手の動きをデータで追跡できます。
どの方向に、どのくらいの距離を、どれくらいのスピードで走っているのか。それが可視化されているんです。