【新】自分に上限を設けない、「スーパーイノベーター」を名乗る理由

2018/10/29
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたちが、時代を切り取るテーマについて見解を述べる連載「イノベーターズ・トーク」。
第162回(全5回)は、スーパーイノベーターの沼田尚志氏が登場する。
これまで多くの人と人、人と会社を結びつけ、さまざまなイノベーションの下地を作ってきた沼田氏は、自らを「スーパーイノベーター」と名乗ることで、イノベーションのハードルを下げたいという。
沼田氏は15歳の冬、突然の脳梗塞で倒れ、2年間、首から下が動かない寝たきりの生活を強いられた。
本インタビューでは、これまであまり語ってこなかった障害についての考えについてもたっぷり聞かせてくれた。その内容は障害のあるなしに関わらず、すべての人の心に響くものがある。
沼田氏が病気・障害の経験から何を感じ、人生にどう生かしているか。連載を読み終えたときには、「イノベーション」が身近に感じられるかもしれない。

イノベーションの定義とは

──肩書が「スーパーイノベーター」で、プロフィールを見るとたくさんの会社名が並んでいますが、沼田さんは端的に言うと何をする人なのですか。本業はどれですか?
沼田 ヤフーで正社員として働いているのが、メインの仕事です。所属は本部長直下の社会貢献事業本部です。
他に関わっている会社の名刺をお持ちしたんですけど、10枚ありました。
──そんなにあるんですね。
はい。自分が心の底から素晴らしいと思った会社のお手伝いをしています。プロボノとして関わっているものがほとんどですが、中にはヤフーに二重就業申請をして事業に関わっている会社もあります。